『踊る大捜査線』スピンオフ誕生の裏に隠された葛藤 亀山Pが語るいかりや長介さんへの想い
伝説のシリーズに訪れた最大の危機といかりや長介さんの存在
29年にわたり日本中を熱狂させてきた伝説の刑事ドラマ『踊る大捜査線』。現在、シリーズ最新作の公開を記念した「踊るシアター」が開催され、再び注目を集めています。そんな中、亀山千広プロデューサーが舞台挨拶に登壇し、かつて制作されたスピンオフ映画『交渉人真下正義』と『容疑者室井慎次』誕生の背景にある、切なくも熱いエピソードを明かしました。大ヒット作の裏で、制作陣はシリーズの存続について大きな不安を抱えていたといいます。
「次ができないかも」から生まれた新たな挑戦
2003年に公開された映画第2作が驚異の興行収入173.5億円を記録する中、チームに激震が走ったのは2004年のことでした。物語の精神的支柱であった和久平八郎役・いかりや長介さんの訃報です。亀山プロデューサーは当時を振り返り、「織田裕二さんたちも含めて全員がショックを受けた」と語りました。あまりの大きな喪失感と、前作の成功というプレッシャーにより「もう次はないかもしれない」と諦めかけていたそうです。しかし、それでも途切れることのないファンの熱量に応えるため、室井慎次と真下正義を主役に据えた新たな物語の制作を決断。黄金トリオの体制をあえて崩してまでも、『踊る』の世界を守り抜こうとした執念が、今のシリーズの礎となっています。今回の4Kリマスター上映で、当時の熱狂をもう一度劇場で体感してみてはいかがでしょうか。(詳細は