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戦後80年…10代の少年たちを戦場へ駆り出した「背中」の正体

投稿日:2026年01月06日

終戦から80年。戦時中、20歳未満の少年たちが、自らの意思で軍隊を志願した「少年志願兵」の存在が知られています。彼らはなぜ、戦場へ向かったのでしょうか?南海放送の報道を基に、80年目の真実を追います。

13歳から志願可能?海軍の募集ポスターが示す現実

愛媛県歴史文化博物館の平井誠学芸員によると、海軍では13歳から18歳までの少年を志願兵として募集していました。驚くべきことに、この募集は終戦を迎える1945年よりも前の1946年度の採用を目指していたというのです。

兵力不足に陥っていた日本は、少年たちの存在を必要としていました。しかし、彼らを志願へと駆り立てたのは、一体何だったのでしょうか。

「お国のために命を捨てて」…軍事色に染まった日常

海軍の潜水艦乗組員として16歳で入隊した清積勲四郎さんは、当時の状況をこう語ります。

「思い切って海軍にでも入った方がよかろうかと思って海軍へ志願したわけ」

アメリカ軍の攻勢が続く中、清積さんは潜水艦に乗艦。そこで目撃したのは、「人間魚雷」と呼ばれる回天が出撃する姿でした。回天は、特攻兵器として知られ、若者たちの命を散々に奪いました。

清積さんの故郷では、毎月のように出征兵士を見送る集会が開かれていました。「一か月に1人とか、みんなが集まって(出征兵士を)見送るわけよな。そういうのがあったけんな。だんだんだんだん軍事色一色かな。」

母親も背中を押した?当時の社会の空気感

清積さんが海軍への志願を伝えると、母親は「行ったらええわい」と快く送り出したといいます。「お母さんにな『こうこうで(海軍)行くようになったけん』って言うたわけよな。そしたらお母さんも軍事色一色だからあまり気にもせずに『行ったらええわい』ぐらいよな」

村人たちも清積さんの志願を「清積勲四郎さん万歳!」と歓迎。「お国のためにどんなことがあっても命を捨てて」「天皇陛下のために頑張れ」という雰囲気が、少年たちの背中を押していました。

少年志願兵は、特別な存在ではありませんでした。当時の社会全体が、戦争に染まりきっていたのです。

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