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堺市で運営しているプログラミングスクールADVANCEの教室の様子

高大連携のプログラミング授業設計は小中学生にも有効?2年間の実践結果を解説

📌 この記事の結論

  • 高校生向けの高大連携プログラミング授業を小中学生向けに応用しても、十分に高い教育効果が得られることが実証されました。
  • 最終課題を「自由制作」にし、学年に合わせた「2コース制」を導入したことで、子どもたちの満足度やプログラミングへの興味が大きく向上しました。
  • 教える側の大学院生にとっても、専門知識の再構築やファシリテーション能力を磨く素晴らしい実践の場となっています。

1. はじめに:高大連携のプログラミング教育を小中学生へ

小学校や中学校の学習指導要領において、プログラミング教育は論理的思考力を養うために非常に有効であると示されています。近年では、大学と地域が連携して子どもたちにプログラミングを教える取り組みが全国で注目を集めています。

神奈川工科大学の研究グループでは、これまで高校生を対象に、マイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」を使ったオンラインの高大連携プログラミング教育を行ってきました。今回の研究では、「この高校生向けの優れた授業設計が、対象年齢や環境が異なる小中学生向けの教室でも同じように通用するのか?」という疑問を検証しています。

2. 紹介する論文の概要

📄 論文情報

タイトル 高大連携向けプログラミング授業設計の小中学生向け教室への応用と実践
著者 加藤 龍帆, 三栖 貴行(神奈川工科大学)
掲載誌 第74回年次大会・工学教育研究講演会 講演論文集(1B07)
研究対象 富士市と連携して実施した小中学生向けプログラミング教室の参加者(各年度23名)
研究期間 2024年度および2025年度の2年間

研究の目的

高校生向けに開発された「micro:bitの基本操作」「順次・反復・条件分岐の段階的指導」「無線通信」を骨格とするプログラミング授業設計が、小中学生を対象にした対面型の1日体験教室でも有効に機能するかどうかを比較・検証することです。

研究の方法

富士市文化会館ロゼシアターにて、対面・出前授業形式でプログラミング教室を実施しました(2024年度・2025年度ともに参加者23名)。評価には授業アンケートを用い、難易度の適切さや「授業の楽しさ」「プログラミングへの興味」を数値化して比較しました。主な変更点は以下の通りです。

  1. 高校生向けの応用課題を、小中学生が達成感を得やすい「自由制作」に変更。
  2. 学年による基礎学力の差を軽減するため、2025年度には新たに「2コース制」を導入。
  3. 教職課程などを履修する大学院生が講師となり、授業の企画・設計・指導を担当。

3. 研究結果のポイント3つ

堺市で運営しているプログラミングスクールADVANCEの教室の様子

2年間の実践データを比較した結果、授業設計を小中学生向けにアジャストしたことで、すべての評価指標において大きな改善が見られました。

✅ ポイント1:難易度がちょうどよく感じられた割合が増加

アンケートにおける難易度評価(5段階)で「ちょうどよかった(評価3)」と答えた割合が、2024年度の61%から2025年度には65%に増加しました。「難しすぎた」と感じる生徒の割合も減少し、無理なく学べる環境が整いました。

✅ ポイント2:授業の楽しさと満足度が向上し、低評価がゼロに

「授業の楽しさ」に関する平均評価が、2024年度の3.78から2025年度には4.04に向上しました。さらに、最低評価(評価1)をつける生徒が2024年度の1件から、2025年度には0件(ゼロ)になり、全員が楽しく参加できたことが実証されました。

✅ ポイント3:プログラミングへの興味・関心が大幅にアップ

「プログラミングへの興味・楽しさ」の平均も3.61から3.96へと向上し、高評価(評価4以上)の割合が12名から18名へと増加しました。「自由制作」や「2コース制」の導入が、子どもの知的好奇心を強く刺激したと言えます。

4. ADVANCEの現場から見た実感

堺市で運営しているプログラミングスクールADVANCEの教室の様子
▲ ADVANCEの教室で学ぶ様子(イメージ)

堺市南区のプログラミングスクールADVANCEで実際に子どもたちを指導している現場の視点からも、この研究結果には深く共感します。当スクールでも以下の点に強くこだわりながら指導を行っています。

🎮 現場で感じる3つの変化

一人ひとりに合わせた「コース設計」の大切さ

学年や経験値が異なる子どもたちが集まる現場では、一律の課題だけでなく、個人の習熟度や学力に応じたステップを用意することがモチベーション維持に直結します。

「自由制作」が引き出すクリエイティビティ

あらかじめ決められた仕様通りに作るだけでなく、自分のアイデアを形にする「自由制作」の時間は、子どもたちの目が一番輝く瞬間です。

教える側(指導者)の成長

論文でも述べられているように、指導者が「どうすればわかりやすく伝わるか」を考え、実践することは、指導者自身のスキルアップにとっても非常に大きな意味を持ちます。

プログラミングはただの「お勉強」ではなく、自分の頭で考えた仕組みをモノや画面上で動かすエンターテインメントです。年齢や環境に合わせた適切なサポートがあれば、どんな子どもでも夢中になって学ぶことができます。

5. 保護者の方へ:家庭でできること

ご家庭でお子様がプログラミングやパソコン学習に触れる際、保護者の方に意識していただきたいポイントを3つご紹介します。

🏠

失敗を認める環境づくり

エラーが出ても「失敗ではなく、どう直すか考えるチャンス」と前向きに捉えられるように声をかけてあげましょう。

📅

少しずつ段階を踏む

最初から難しいものを作ろうとせず、まずは基本の「順次・反復・条件分岐」の考え方が自然に身につくゲームや教材から始めてみてください。

👏

できた作品をたくさん褒める

子どもが作った小さな作品や工夫したポイントについて、「すごいね!どうやって動くの?」と興味を持って聞いてあげることが、大きな自信につながります。

🎮 ADVANCEで一緒にプログラミングを始めませんか?

堺市南区のプログラミングスクールADVANCEでは、Scratchからはじめて、Roblox、Unity(C#)まで段階的に学べます。

研究で効果が実証されたプログラミング教育を、ゲーム制作を通じて楽しく体験できます。

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6. 参考文献

  1. 文部科学省, 【総則編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説, 2017-07.
  2. 文部科学省, 【技術・家庭編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説, 2017-07.
  3. 加藤龍帆, 樋口智明, 三栖貴行, オンライン高大連携によるプログラミング教育手法の提案と実践, 工学教育研究講演会講演論文集第73回年次大会(2025年度).
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この記事を書いた人

ADVANCE 講師

堺市南区のプログラミングスクールADVANCEで、Scratch・Roblox・Unity等を用いたプログラミング教育を担当。子どもから大人まで幅広い年齢層への指導経験を持つ。