イタリアの消えた逸材ダビデ・サントン、31歳で引退…C・ロナウド封じも、スターへの道は閉ざされた
若くして才能を開花させた選手が、必ずしもその後のキャリアを順調に歩むとは限りません。怪我やプレッシャー、そして様々な問題に直面し、大舞台から姿を消してしまう選手も少なくありません。今回は、かつて大きな期待を背負いながらも、その道を歩めなかったイタリア人選手、ダビデ・サントンに焦点を当てます。
“バンビーノ”と呼ばれた天才、輝かしいスタート
1991年1月2日生まれのダビデ・サントンは、その才能を認められ10歳でラヴェンナFCに入団。さらに、インテルが中学卒業時に彼を引き抜きます。元々はウィングでプレーしていたサントンですが、サイドバックに転向して才能を開花させました。
2009年1月、コッパ・イタリアのローマ戦でトップチームデビューを飾り、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、マンチェスター・ユナイテッドとの1stレグで先発出場。そして、当時世界最高の選手の一人だったクリスティアーノ・ロナウドを封じ込める素晴らしいパフォーマンスを見せ、ジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を獲得しました。また、そのシーズンにはセリエA優勝にも貢献し、将来を嘱望されました。
怪我と競争、そして移籍の繰り返し
しかし、2009/10シーズン中に膝の怪我を負い、出場機会は激減。ここからサントンのキャリアは転落の一途を辿ります。ハビエル・サネッティなどのベテランの活躍もあり、2011年1月には長友佑都と入れ替わる形でチェゼーナへレンタル移籍。その後、ニューカッスルへ完全移籍し、レギュラーとして活躍を見せましたが、インテルへの復帰後もポジションを確立することができませんでした。
インテルでは、クリスティアン・アンサルディ、長友佑都、ダウベルトといった選手とのポジション争いに敗れ、出場機会は限られてしまいます。ローマへ移籍しましたが、ここでも活躍の場を見つけることができず、2022年7月に退団。そして、同年9月に31歳という若さで引退を表明し、サッカー界から姿を消しました。
才能溢れる若手として注目を集めたダビデ・サントン。怪我や競争、そして運の悪さも重なり、その輝きは短い期間で途絶えてしまいました。彼のキャリアは、才能だけではスター選手として活躍し続けることが難しいということを改めて教えてくれます。