東日本大震災から15年…岩手・大槌町「鎮魂の森あえーる」で犠牲者に祈り
2011年3月11日に発生した東日本大震災から、本日11日で15年。岩手県大槌町では、犠牲者を追悼し、鎮魂の祈りが捧げられました。FNNプライムオンラインのニュースを基に、現地からの最新情報をお届けします。
追悼施設「鎮魂の森あえーる」が開設から初の3月11日
2023年8月に開設された大槌町の追悼施設「鎮魂の森あえーる」。開設から初めて迎える3月11日には、多くの地元住民が訪れ、静かに祈りを捧げていました。午後3時45分現在も、追悼の足は途絶えません。
大槌町の犠牲者数は岩手県全体の約4分の1
東日本大震災で岩手県内では5147人が亡くなり、1106人が行方不明のままとなっています。そのうち、大槌町の犠牲者は約4分の1を占めるという深刻な状況です。震災発生時の町長と町の職員40人が犠牲になった旧役場庁舎の保存を巡り議論が長引き、庁舎解体から6年半後の2023年に、この追悼施設が完成しました。
1273人の名前が刻まれた芳名碑
施設内にある芳名碑には、遺族の同意を得られた1273人の名前が刻まれています。震災から15年を迎えたこの日も、午前中から遺族たちが訪れ、涙を流しながら故人を偲ぶ姿が見られました。
遺族の声「祈りの場所ができるのが遅かった…でも、できて良かった」
父を亡くした女性は、「祈りの場所ができるのが本当に遅かった。できて良かったなと思う。みんなと名前が刻んであるので、どこにいるかわからないけど、みんなと一緒にいるんだなという気持ちがあって、すごく安心です」と、施設の完成を心から喜び、安堵の表情を見せていました。
「3.11つなぐ」の灯ろうに希望を込めて
会場には「3.11つなぐ」というメッセージが記された灯ろうが並べられ、午後4時からキャンドルに火が灯されます。灯ろうの数は、震災で犠牲になった町の人の数。遺族たちが灯ろうに明かりを灯し、故人の冥福を祈ります。
15年目の節目、未来へ向かう被災地の歩み
震災から15年。被災地の皆さんは、犠牲になった人たちを大切に思いながら、16年目の歩みを進めていこうとしています。この追悼施設が、悲しみを乗り越え、未来へと繋がる希望の場所となることを願います。