沖縄・辺野古沖転覆事故、死亡生徒の救命胴衣が船体に引っかかっていた
沖縄県名護市辺野古沖で発生した遊覧船2隻の転覆事故で、死亡した同志社国際高2年の女子生徒(17歳)の救命胴衣が、転覆した船体の内部に引っかかっていたことが新たに判明しました。事故原因の究明とともに、救命胴衣の着用状況や船体の構造が改めて注目されています。
事故発生から70分後の救助劇
18日、名護市消防本部や関係者への取材で、女子生徒は事故発生から約70分後の午前11時20分ごろ、水難救助隊員による潜水捜索で、転覆した「平和丸」の船内から意識不明の状態で救助されました。救命胴衣の一部が船内の構造物に引っかかっていたため、救助隊員は慎重に外して救助活動を行いました。
他の乗客との救助状況
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、「不屈」の船長(71歳)を含む他の20人は、救命胴衣を着用して海面に投げ出され、漂流している状態で発見されました。海保の計11隻が現場に急行し、転覆から約10~40分後に20人を救助。しかし、平和丸の船内に女子生徒がいることはすぐに確認されたものの、潜水士が現場に到着するまで約30分間、救助を待つことになりました。
事故の経緯と関係者の証言
この事故は、研修旅行中の同志社国際高の生徒18人と乗組員3人が、辺野古沖の平和学習のため2隻の船に乗船中に発生しました。先行していた「不屈」が高波を受けて転覆した約2分後、「平和丸」もほぼ同じ場所で転覆しました。現場は波が高くなりやすいサンゴ礁周辺であり、事故当時、海保は船上からスピーカーで波浪注意報を呼びかけていました。
関係者によると、平和丸の船長は事故後、先に転覆した「不屈」を救助しようと冷静さを欠いた状況で船を進め、自らも転覆したと述べています。「パニックになった。助ける以外ないと思った」と当時の状況を語っています。
今後の捜査と安全対策
第11管区海上保安本部は、女子生徒が裏返った船体に取り残された原因について捜査を進めています。今回の事故を受け、遊覧船の安全基準や緊急時の対応について、改めて見直しが求められています。