辺野古沖転覆事故から1ヶ月超…「反基地団体」幹部の驚きの返答「弁護士に聞いてください」
3月16日に発生した辺野古沖での小型船転覆事故から1ヶ月以上が経過。修学旅行中の高校生が犠牲となる痛ましい事故を受け、遺族は関係者への謝罪を求めていますが、両船を運用する「ヘリ基地反対協議会」(以下、反対協)からの謝罪は今もありません。今回、「週刊新潮」が反対協幹部に直撃取材を行い、その驚きの返答が明らかになりました。
事故の経緯と遺族の悲痛な叫び
沖縄県名護市の辺野古沖で、修学旅行中の同志社国際高校の生徒らが乗船していた小型船「不屈」と「平和丸」が転覆し、武石知華さん(17)を含む生徒が亡くなるという事故が発生しました。事故後、武石さんの父親は、noteで当時の状況を詳細に記述し、「平和丸の船長、乗組員、ヘリ基地反対協議会その他の関係責任者達…対面しての直接の謝罪、面会可否の問い合わせ、弔電、何ひとつありませんでした」と、関係者からの連絡が一切なかったことを訴え、「私はこれを、どう理解すれば良いのでしょうか」と悲痛な叫びを上げています。
国民民主党・参政党からの批判
この状況を受け、国民民主党の玉木雄一郎代表は「平和というのは人の命が奪われないようにするための運動。その運動で人の命を奪っておいて一言の詫びもないというのは、大人として、人間として、社会人として、そもそもどうなのか」と反対協を厳しく批判しました。また、参政党の梅村みずほ議員も、武石さんの父親のnoteに言及し、「平和丸」の船長や反対協の代表を国会への参考人招致するよう求めています。
「すべての原因は政府にある」という認識
「週刊新潮」の取材に対し、反対協幹部は一貫して「弁護士に聞いてください」と回答を繰り返しました。評論家の篠原章氏は、反対協の内部事情に詳しいとして、「反対協の人たちの認識は“すべての原因は政府にある”というものです。つまり政府が辺野古を埋め立てさえしなければ反対運動など起きなかったという理屈」だと指摘します。反対協側は、政府の埋め立て計画への抗議活動の過程で事故が発生したものであり、責任は政府にあると考えているようです。しかし、その認識が、遺族への謝罪を困難にしていると考えられます。
謝罪できない背景にある“闇”
篠原氏はさらに、「自分たちが前面に出て謝れば抗議活動に非があったと認めることになるという感覚が、彼らにはある」と分析します。反対協は、謝罪することで運動の正当性を揺るがすことを恐れているのかもしれません。しかし、遺族の悲しみを無視し、責任の所在を曖昧にすることは、さらなる批判を招く可能性があります。
今回の事故を巡る状況は、辺野古における基地建設問題の根深さを示すとともに、反対運動のあり方について改めて考えさせられる出来事です。4月30日発売の「週刊新潮」では、複数の識者の見解を交えながら、辺野古沖転覆事故について特集しています。