辺野古転覆事故から一ヶ月、オール沖縄の「抗議活動再開」通達に批判の声「非常識」「当事者意識がない」
3月16日に沖縄県名護市の辺野古沖で起きた移設抗議船「不屈」の転覆事故で、同志社国際高校2年の武石知華さん(17歳)と船長(71歳)が亡くなった悲劇。事故から約一ヶ月が経過した今も、その痛みが癒えない中、辺野古移設に反対する「オール沖縄会議」の対応に厳しい批判の声が上がっています。
遺族の心情を無視した通達
「オール沖縄会議」は、事故直後の3月31日に県内の各団体宛てに通達を出し、4月は喪章を付けて哀悼の意を示し、抗議活動を自粛すると発表しました。しかし、その一方で「5月7日からは、従来通りに戻します」という内容も含まれており、この点について「非常識極まりない」「当事者意識のかけらもない」といった声が噴出しています。
特に、知華さんの父親が投稿サイト「note」で、娘の生い立ちや事故への思いを綴っている最中に、この通達が出されたことが、批判をさらに強めています。遺族が深い悲しみに暮れる中での活動再開の決定は、周囲に配慮に欠ける行為として非難されています。
ずさんな運用体制と強制捜査
転覆した2隻の船を運用していた「へリ基地反対協議会(反対協)」は、オール沖縄会議の母体となった組織です。しかし、事故後、出航判断基準の曖昧さや、海上運送法上の登録をしていなかった事実など、運用体制のずさんさが次々と明らかになっています。
現在、第11管区海上保安本部は、業務上過失致死傷などの容疑で、反対協の事務所や活動拠点、船2隻の船長宅などを家宅捜索し、事故原因の究明を進めています。捜査が進む中での活動再開の決定は、捜査への協力を阻害する可能性も指摘されています。
政治的な思惑か?
政界関係者からは、オール沖縄会議関係者の一部に「反対協を解散させてしまえばいい」という意見があることも明らかになりました。これは、玉城デニー知事の3選出馬に悪影響を及ぼす可能性を考慮したもので、これまで玉城知事を支えてきた反対協への支援を諦めたという見方もあります。
今回のオール沖縄会議の対応は、事故の犠牲者への追悼の意を示すだけでなく、今後の活動のあり方や、政治的な思惑など、様々な問題点を浮き彫りにしました。今後の捜査の進展と、オール沖縄会議からの説明が求められます。