ヘグセス米国防長官「悪党を倒すには金がかかる」31兆円の対イラン追加予算を否定せず
アメリカのピート・ヘグセス国防長官は19日、記者会見で、対イラン軍事作戦の資金として約31.4兆円(2000億ドル)の追加予算を議会に要請したとの報道に対し、その金額が「変動する可能性がある」と述べました。これは、イラン情勢が複雑化する中で、アメリカ政府が議会への圧力を強めていると見られています。
追加予算の背景と議会の動き
ワシントン・ポストの報道によると、国防総省は軍事作戦の資金として追加の拠出をホワイトハウスに要請。開戦から1週間で、武器・弾薬費に約1.7兆円(110億ドル)以上が費やされたと説明しています。しかし、議会では共和党と民主党の間で意見の対立が激化しており、追加予算の承認は不透明な状況です。
ヘグセス長官は「悪党を倒すには金がかかる」と強調し、作戦の必要性を訴えましたが、具体的な期限については「明確な期限は設けない」と明言を避けました。最終的な目標達成の判断は、ドナルド・トランプ大統領に委ねられるとしています。
軍事作戦の現状と今後の見通し
アメリカ軍制服組トップのダン・ケイン統合参謀本部議長は、イランが多数の兵器を保有していることを指摘し、アメリカ軍はイランの弾道ミサイル能力に対し、攻撃的な姿勢を貫いていると述べました。また、イラン軍を「追い詰め、発見し、撃破し続けている」と強調しました。
今回の追加予算の行方は、今後のアメリカの対イラン政策に大きな影響を与える可能性があります。湾岸情勢の緊迫化が続く中、議会での議論が注目されます。
なお、アメリカ議会は昨年12月時点で、ウクライナの対ロシア戦争支援のため、約29.5兆円(1880億ドル)の予算を承認しています。