謎の新兵器「LUCAS」も効果薄?トランプ政権のイラン攻撃計画に綻び-米軍内部文書から実態を徹底分析
2026年2月28日に開始されたアメリカによるイラン攻撃「OperationEpicFury(壮絶な怒り作戦)」は、現在も継続中。しかし、最高指導者ハメネイ師を含む政権中枢への攻撃にも関わらず、戦況は停滞しているという。今回の作戦で投入された新型兵器の実態と、その背景にあるトランプ政権の拙い戦争計画について、軍事ライターの稲葉義泰氏の見解を基に徹底的に分析する。
投入された新型兵器とは?「黒いトマホーク」ミサイルも
今回の作戦では、既存の長射程誘導兵器に加え、実戦投入が今回が初となる兵器や、これまで存在が秘匿されていた新型兵器が投入された。その中でも注目を集めているのが、今回初めて実戦投入された「黒いトマホーク」と呼ばれるミサイルだ。しかし、ミサイル発射装置をはじめとする各種兵器を無力化しているにも関わらず、航空攻撃だけではイランを完全に制圧することは難しいと軍事専門家は指摘する。
安価で大量生産可能な自爆ドローン「LUCAS」
特に注目されているのが、2025年から配備が開始されたばかりの「LUCAS(Low-costUncrewedCombatAttackSystem:低価格無人戦闘攻撃システム)」だ。LUCASは、地上や艦艇から射出され、最大800km先の目標を攻撃できる自爆型無人機。全長3m、翼幅2.4mとコンパクトなサイズでありながら、1機あたり約3万5000ドル(約500万円)という驚異的な低価格を実現している。
LUCASの戦略的活用と大量生産能力
LUCASは、堅牢な敵重要施設への攻撃には巡航ミサイルを使用し、費用対効果の低い目標に対してはLUCASを使用するなど、目標に応じた使い分けが可能。さらに、安価で大量生産できるため、戦況の激化による消費にも迅速に対応できるという大きなメリットがある。しかし、その効果は限定的であり、イランの抵抗を打ち破るには至っていないのが現状だ。
今回のイラン攻撃は、アメリカ軍の最新兵器投入にも関わらず、思わぬ抵抗に直面している。今後の戦況展開と、トランプ政権の戦略修正に注目が集まる。