昭和ウルトラマンに隠された悲哀…「もともとは人間だった」怪獣たちの末路
1966年放送の『ウルトラQ』を起源とする昭和『ウルトラマン』シリーズには、地球に潜む怪獣から宇宙からやってきた侵略者まで、個性豊かな強敵たちが登場しました。その中でも、特に視聴者の心に深い影を落としたのが、「もともとは人間だった」という怪獣たちです。意図せず怪獣化してしまった彼らは、多くの場合、悲しい運命をたどります。今回は、そんな彼らの変貌の経緯と、その背景にある悲哀を振り返ります。
守銭奴の少年が変身!お金を食べる怪獣「カネゴン」
最初に紹介するのは、『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」に登場したカネゴンです。お金が大好きなガキ大将・金男は、「今みたいな世の中、親よりお金のほうが大事だもんな」と豪語。お金の亡者になることを両親に脅されても、全く意に介しませんでした。
金男が拾ってきた繭が巨大化し、彼を引き込んでしまいます。翌朝、金男はお金を主食とする怪獣カネゴンへと変身。左胸のメーターが体内に残されたお金を示し、それがゼロになると命を落としてしまうという設定でした。
友人たちは金男を人間に戻すため、祈祷師に相談。工事現場の責任者であるヒゲオヤジが逆立ちした時に元に戻れるという情報を得ます。しかし、カネゴンを満腹にするほどのお金を子どもたちが持っているはずもなく、彼らはカネゴンを売り飛ばそうと計画。逃げ出したカネゴンは銀行で大騒動を起こし、最終的にヒゲオヤジの偶然の逆立ちによって、金男はカネゴンから人間の姿に戻ることができました。
カネゴンのエピソードは、どこかユーモラスでありながらも、過度な欲深さが招く悲劇を暗示しているようにも見えます。
昭和ウルトラマンシリーズには、カネゴン以外にも、様々な理由で怪獣化してしまった人間たちが存在します。彼らの物語は、単なる特撮ヒーローショーの枠を超え、人間の業や社会への警鐘とも解釈できる深いテーマを含んでいます。今後の記事では、他の「もともとは人間だった」怪獣たちの悲劇的な物語もご紹介していきます。