東日本大震災の経験を語り継ぐ 岩手・釜石出身の女性が徳島で講演
2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市出身の川崎杏樹さん(いのちをつなぐ未来館・語り部)が、3月18日に鳴門渦潮高校で講演し、震災時の体験を語りました。約180人の高校生に対し、「備えができるのは、今しかありません」と、日頃からの防災意識の重要性を訴えました。
中学2年の時に経験した未曾有の災害
川崎さんは、震災当時中学2年生でした。「どんどんどんどん揺れが大きくなって、生まれて初めて立ってられないほどの揺れを経験しました」と振り返り、津波の恐怖と、故郷の街が変わり果てた様子を語りました。釜石市では、この震災で1000人以上の尊い命が失われました。
「後悔するのは遅い」 今できる備えの重要性
川崎さんは、「いつ起こるかわからない災害ではありますが、必ずやってきます」と警鐘を鳴らし、発災後に後悔するのではなく、今できる備えをすることが大切だと強調しました。「誰かを失ってから町を失ってからでは遅いんです。今しかできません」という言葉には、強い決意が込められていました。
生徒たちの心に響いた語り部からのメッセージ
講演を聞いた鳴門渦潮高校1年の大浦照久さんは「学校では、避難訓練の一つ一つに緊張感を持って対策していくことが大切だと思いました」と感想を述べました。また、篠永多希さんは「あれだけ大きい被害が出たとは知らなかったので、驚きが大きかったです。家族に連絡して今日のことを伝えたい」と、震災の大きさを改めて認識し、防災への意識を高めました。
語り部としての活動を継続
川崎さんは、「出来るだけ多くの方々に、回数多く話をする機会を私自身もたくさん作っていって、知ってもらうということをやっていきたい」と、自身の経験を伝える活動を今後も継続していく決意を表明しました。震災の記憶を風化させず、防災意識を高めるための活動は、今後ますます重要になっていくでしょう。