徳島の高専生が寮生活を劇的に改善!AIと自作アプリ「DOME」で実現した学生寮のDX
全国から学生が集まる徳島県神山町の全寮制高等専門学校「神山まるごと高専」。ここでは、学生自身が寮生活の課題を解決するため、AIを活用したDXアプリ「DOME」を開発・運用しています。18歳の高専生、中本慧思さんが中心となって作り上げたこのアプリは、寮生たちの生活をどのように変えているのでしょうか?
「使う側」から「つくる側」へ。学生寮のインフラを自ら構築
神山まるごと高専は約120人の学生が共同生活を送る全寮制の学校です。毎日の点呼、荷物の受け取り、洗濯機の利用状況など、運営には多くの手間がかかります。しかし、市場規模が小さいため、外部企業によるシステム開発は難しく、学生自身が課題解決に乗り出すことになりました。
中本さんは、「不便なことがあれば、自分で作る」という精神で、寮生活をより快適にするためのアプリ「DOME」を開発しました。DOMEは、点呼の確認、荷物通知、寮生間のメッセージ交換、そして洗濯機の稼働状況をリアルタイムで確認できる機能を搭載しています。
AIと連携し、機能も進化!
DOMEの特筆すべき点は、AIを活用していることです。中本さんは、バグ修正や新機能の実装にAIを相棒として活用し、効率的にアプリのメンテナンスを行っています。また、洗濯機の稼働状況は、SwitchBotという電流測定デバイスと連携することで実現しています。まるで最新のコインランドリーアプリのような使い勝手で、寮生たちの生活をサポートしています。
学生寮ならではの視点が生み出す、使いやすさ
DOMEには、ホーム画面の余白に掲示板機能を設けるなど、学生寮のリアルなニーズに応える工夫が凝らされています。中本さんは、「掲示板機能は直感で追加しましたが、意外とみんなが積極的に利用してくれて、コミュニティ機能の重要性を実感しました」と語ります。
DOMEは、開発者が実際に利用するユーザーだからこそ、使いやすさを追求したアプリと言えるでしょう。これは、企業が開発するシステムではなかなか実現できない、学生寮ならではの強みです。
「ドッグフーディング」の実践
中本さんのアプローチは、ソフトウェア開発で言われる「ドッグフーディング」(自分で開発したサービスを市場投入前に仲間内で改善すること)を実践しています。約120人の寮生が協力して完成度を高めることで、DOMEは日々進化を続けています。
神山まるごと高専の学生たちは、与えられた環境に甘んじることなく、自ら課題を見つけ、解決策を創造することで、より良い生活環境を築き上げています。この取り組みは、地域社会にも大きな影響を与える可能性を秘めています。