南海フェリー、50年の歴史に幕!収入減と老朽化で2028年3月撤退へ【徳島・和歌山】
徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーが、2028年3月末をめどに撤退することが決定しました。1975年の設立以来、約50年にわたり地域住民や観光客の足として親しまれてきた海の便がなくなることになります。
背景にある厳しい現状
南海フェリーの旅客数は、1995年度には97万人を記録しましたが、明石海峡大橋の開通を機に減少傾向が続きました。2024年度には35万7000人まで落ち込み、近年は新型コロナウイルスの影響による収入減、そして燃料価格の高騰が重なり、経営状況は悪化の一途をたどっていました。
現在、就航している「フェリーかつらぎ」は26年前に就航しており、老朽化が進んでいます。更新には多額の費用が必要となるため、南海電鉄は事業撤退という苦渋の決断に至ったとしています。
利用者の声:「寂しい」「不便になる」
撤退発表を受け、利用者の間からは落胆の声が上がっています。定期的に帰省する人からは「フェリーが撤退するなんて寂しい」、トラック運転手からは「和歌山に行くのに大阪経由になる」といった声が聞かれました。長年利用してきた人からは「便数が少なくても継続してほしい」という切実な願いも寄せられています。
今後の影響と代替手段
南海フェリーの撤退は、徳島と和歌山を結ぶ交通手段の減少を意味します。代替手段としては、陸路(自動車や鉄道)が考えられますが、時間や距離の面で不便が生じることは避けられません。地域経済への影響も懸念されており、今後の対策が求められます。
南海電鉄は、安全運行に支障が生じた場合は、撤退時期を早める可能性があるとしています。今後の動向に注目が集まります。