南海フェリー、和歌山-徳島航路から撤退へ!半世紀の歴史に幕、観光客や地域交通に影響か
約半世紀にわたり和歌山と徳島を結んできた南海フェリーが、2年後を目安に航路から撤退することを発表しました。このニュースに利用客からは驚きと残念の声が上がり、フェリーに接続する南海和歌山港線の今後の行方にも懸念が広がっています。
突然の発表に利用客は困惑
3月30日、南海電気鉄道はフェリー事業からの撤退を発表。徳島から和歌山港に到着した乗客からは、突然の発表に戸惑う声が聞かれました。
大阪府豊中市から家族旅行で訪れていた杉本麻美子さん(43)は、「フェリーがあるから和歌山に立ち寄ることができて、旅の選択肢が広がったのに、なくなるのは本当に残念」と語ります。息子の璃久さん(11)も「船内からきれいな海が見られて楽しかったのに…」と落胆の表情を見せていました。
車で徳島へ向かう途中に和歌山に立ち寄ったという神奈川県藤沢市の50代夫婦は、「フェリーでは運転手が休めるのが利点だった。公共交通の存続が問われる中で、行政ももっと関わって欲しかった」と、交通インフラの維持に対する問題提起も行いました。
活性化協議会も効果薄…撤退の背景には?
南海フェリーや和歌山、徳島の各自治体は、平成21年度から「和歌山徳島航路活性化協議会」を設立し、小児運賃の無料化やバイクの手荷物無料化などのキャンペーンを実施してきましたが、利用状況の大幅な改善にはつながりませんでした。協議会は「今後の活動は未定」としています。
南海和歌山港線の未来は?
南海和歌山市駅から和歌山港を結ぶ和歌山港線(2.8キロ)は、2024年からフェリーとの接続に合わせた運行ダイヤを組んできました。線路の一部は和歌山県が所有しており、乗客の多くはフェリー利用者と見られています。関係者からは「フェリーがなくなることで、和歌山港線の先行きも厳しくなるのではないか」という不安の声が上がっています。
今回の南海フェリーの撤退は、地域経済や観光、そして地域交通に大きな影響を与える可能性があります。今後の動向が注目されます。