南海フェリー、2028年3月をもって和歌山-徳島航路から撤退へ…利用減と燃料費増加が深刻
南海電気鉄道が30日、フェリー事業からの撤退を発表しました。2028年3月末を目処に、長年親しまれてきた和歌山港と徳島港を結ぶフェリー航路の運航を終了します。四国と近畿を結ぶ重要な交通手段の一つだったフェリーの今後の行方について、詳しく見ていきましょう。
利用者の減少と燃料費高騰が決定的な要因
南海フェリーは1975年に設立され、和歌山と徳島を結ぶフェリーの運航を通じて、地域住民や観光客の移動を支えてきました。しかし近年、利用者の減少が続いており、24年度の旅客数はピーク時の95年度(97万人)から大幅に減少し、36万人まで落ち込んでいます。そこに加えて、近年の燃料コスト増加が経営を圧迫し、事業継続が困難な状況となりました。
財務状況の悪化も背景に
南海フェリーの24年度の営業損益は900万円の赤字。21年度以降は債務超過が続くなど、財務状況も悪化していました。今回の撤退決定は、これらの複合的な要因が重なった結果と言えるでしょう。
関係者のコメント
和歌山県の宮崎泉知事は、「県の観光や物流に貢献いただき感謝している。撤退発表に至り大変残念」とのコメントを発表しています。フェリーの撤退は、地域の観光や物流にも影響を与える可能性があります。
今後の影響と代替交通手段
南海フェリーの撤退により、和歌山と徳島を結ぶフェリーの運航はなくなります。代替交通手段としては、鉄道や高速バスなどが考えられますが、利便性や運賃面での影響が懸念されます。今後の地域交通のあり方について、関係機関での協議が求められます。