熊本地震10年:益城で追悼式、遺族「後世へ伝えるのが役目」
2016年に発生した熊本地震から14日で10年。熊本県益城町で12日、追悼式が開かれ、犠牲者を悼みました。地震とそれに伴う災害で亡くなった方は、熊本県と大分県で合計278人に上り、住宅の損壊も約20万棟に達しました。
追悼式で遺族代表がメッセージ
益城町木山の町文化会館で行われた追悼式には、犠牲者の遺族や町関係者ら128人が参列しました。遺族代表として、本震で母親を亡くされた松野良子さん(69)が登壇し、「悲しい出来事、困難な状況は忘れられない。熊本地震を風化させないよう、後世に伝えていくのが私たちの役目」と力強く訴えました。
西村博則町長は、復興への決意を新たに表明。「私たちは10年間、一丸となって歩みを進めてきました。これからも安全・安心で住み続けたいまちを目指して邁進します」と述べました。
地震から10年、益城町の復興状況
地震によって大きく姿を変えた益城町では、中心部の被災市街地で28.3ヘクタールの広大な復興土地区画整理事業が進められています。防災力強化のため、避難場所となる公園の整備、道路の拡幅、商店や住宅の移転などが積極的に行われています。
「創造的復興」を目指す熊本県
熊本県は、地震からの「創造的復興」を掲げ、益城町の復興まちづくりを重点項目の一つとして取り組んできました。復興のシンボルとなる県道熊本高森線は4車線化され、3月20日に全線開通。木村敬知事は「熊本市を含む熊本都市圏東部地域の発展につながる」と期待を寄せています。
合同追悼式の開催
熊本県と市町村は、本震の日である4月16日に、初めての合同追悼式を熊本城ホールで開きます。これまで県が単独で開催してきた追悼式を、規模を拡大して合同で行うことで、記憶の風化を防ぎ、防災への意識を高めることを目指しています。
熊本地震の教訓を胸に、益城町をはじめとする被災地は、未来へと向かって力強く歩みを進めています。