熊本地震10年:鎮魂の祈りと復興への誓い-益城・御船町で追悼式典
2016年4月14日に発生した熊本地震から10年。震度7の激しい揺れで甚大な被害を受けた熊本県の益城町と御船町では、犠牲者を悼む鎮魂の祈りと、復興への決意を新たにする追悼式典が行われました。
益城町:犠牲者へ黙とうと献花
益城町では、午前8時半から町役場で職員による1分間の黙とうが捧げられました。地震関連死を含め、45人もの尊い命が失われたことを深く悼むためです。役場庁舎向かいの町震災記念公園には献花台が設けられ、西村博則町長をはじめとする町議や幹部職員が花を手向け、犠牲者の冥福を祈りました。
西村町長は、「地震の教訓を伝え、地震前より元気な町をつくることを誓った」と復興への強い決意を表明。現在も区画整理事業の進捗により生活再建が遅れている住民がいることを踏まえ、「最後の1人まで寄り添って支援していく」と力強く語りました。
献花に訪れた木山在住の渡辺英通さん(84歳)は、地震で自宅を全壊した経験から、「10年前のことは忘れきらん。災害はもう絶対に起こってほしくない」と切実な祈りを捧げました。一般献花は16日まで受け付けています。
御船町:復興の鐘が響き渡る
御船町では、地震で関連死を含む10人が犠牲となりました。14日には、地震の記憶と教訓を未来へ継承するための「復興の鐘」が設置されている町ふれあい広場で祈念式典が執り行われました。町関係者ら約80人が出席し、黙とうで犠牲者を追悼しました。
式典では、藤木正幸町長らとともに園児たちがシャボン玉を空に舞い上げながら鐘を鳴らし、復興への希望と未来への願いを込めました。鐘の音は、御船町全体に響き渡り、復興への決意を新たにする象徴となりました。
熊本地震から10年。益城町と御船町の人々は、犠牲者への鎮魂の祈りを捧げながら、復興に向けて一歩ずつ前進しています。