熊本地震前震から10年…益城町で献花「地震の教訓を未来へ」
2016年4月14日に発生した熊本地震の前震から、14日で10年。甚大な被害を受けた熊本県益城町では、町関係者や住民らが犠牲となった方々に花を捧げ、復興への誓いを新たにしました。
前震で亡くなった方への祈り
午前8時27分、前震で亡くなった宮守陽子さんの自宅跡で献花が行われました。陽子さんの長女、史華さん(ふみかさん)は、孫娘の暖(はる)ちゃん、次女の夏生(なつき)さんと共に花束を手向け、「10年だね。もう会えないけどいつもそばにいるよ。見守ってね」と涙ながらに語りかけました。
犠牲者45人…益城町の被災状況
益城町は、前震に続き約28時間後の本震も震度7の激しい揺れに見舞われ、直接的な死者と災害関連死者合わせて45人の尊い命が失われました。住家は全壊3026棟を含む1万500棟あまりが被害を受け、町の風景は大きく変わってしまいました。
「教訓を伝え、最後まで支えたい」
14日朝には、町役場などで職員が一斉に黙祷を捧げました。献花に臨んだ西村博則町長は「45人のご冥福を祈り、地震の教訓を伝えることを誓った」と述べ、現在も生活再建が途上にある方々に対し「最後まで支えたい」と力強く語りました。
「人と人とのつながりが大切」
献花に訪れた古田学さん(79)は、地震で亡くなった近所の人々を偲びました。自宅は前震で傾き、本震で全壊しましたが、仮設住宅での生活を経て1年半前に再建した自宅に戻ったばかりです。「人と人とのつながりがやはり大切」と振り返り、地域コミュニティの重要性を訴えました。
追悼の灯をともす
夜には、地震発生の時刻に合わせ、メッセージを書いた竹の灯籠をともす「熊本地震4.14のつどい」が開催されます。献花台は本震のあった16日まで設置され、多くの人々の追悼の想いが込められることでしょう。
熊本地震の記憶を風化させることなく、防災意識を高め、未来への教訓として活かしていくことが、私たちに課せられた使命です。