最重度アトピーから解放された漫画家の物語…7.9万人が共感した“人権を買った”体験とは?
漫画家・イラストレーターのユイザキカズヤさんの漫画「最重度のアトピーだった私が、人権を金で買った話」が、X(旧Twitter)で7万9000を超える「いいね」を集め、大きな反響を呼んでいます。長年苦しんだアトピー性皮膚炎と、人生を変えた新薬との出会いについて、作者に取材しました。
漫画に込めた想い「重度アトピー当事者のエッセー漫画は少ない」
ユイザキカズヤさんは、幼少の頃から最重度のアトピーに悩まされてきました。様々な治療法を試みるも効果は薄く、症状は改善されませんでした。そんな中、アシスタントからある新薬の情報を聞き、藁にもすがる思いで試したところ、劇的な変化が訪れたのです。
漫画を描き始めたきっかけについて、ユイザキカズヤさんは「闘病エッセー漫画はたくさんある中で、『重度アトピー当事者のエッセー漫画ってないな』と思ったことがきっかけです。いい薬が出ていることを伝えたいという気持ちも大きかったです」と語ります。
睡眠も入浴も苦痛だった日々…新薬がもたらした劇的な変化
アトピーの症状がひどかった頃は、睡眠や入浴はもちろん、食事さえも苦痛でした。体温が上がるとかゆみが強くなるため、食事は常に苦しい時間だったと言います。
新薬について、ユイザキカズヤさんは「『えー?うそだー』という感じでした。今までいろいろ試してきてよくならなかったので、『アトピーに効く』という言葉に懐疑的で…。死ぬまで治らないと思っていたので、まさか生きている間にこんなにいい薬が出るとは思ってもみませんでした」と、当時の驚きと喜びを振り返ります。
「人権を買った」という言葉に込めた意味とは?
漫画のタイトルにある「人権を金で買った」という表現は、高額な新薬を手に入れることで、アトピーに縛られた生活から解放され、自由と自分らしい生き方を手に入れたことを意味しています。症状が落ち着いた今、ユイザキカズヤさんは猫を飼ったり、着られなかった服を着たり、遠出や登山など、今まで諦めていたことに挑戦しています。
読者からの反響「私も同じ薬に救われました」「アトピーの苦しみが理解できた」
この漫画には、「私も同じ薬を使っていて、すごく効いています」「アトピーって甘く見ていたけど、こんなにつらいんだ…」といった共感の声が多数寄せられています。また、医療従事者の方や、アトピー以外の皮膚疾患を抱える方からも賛同のコメントが届いています。
今後の活動について「他にも病気で神経痛が残っているので、いつか描きたい」
ユイザキカズヤさんは、今後も自身の経験を活かした作品を描いていきたいと考えています。「他にも病気で神経痛が残ったことがあるので、そちらもいつか描きたいです。後は皆さんを楽しませるイラストや漫画を描いていけたらいいな、と思っています」と語りました。
この漫画は、アトピーに苦しむ多くの人々に希望を与え、理解を深めるきっかけとなるでしょう。ユイザキカズヤさんの今後の活動にも注目が集まります。