衝撃の引退発表!フィギュアスケート「りくりゅう」こと三浦璃来・木原龍一組の軌跡と魅力
2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケートペアの三浦璃来(24)・木原龍一(33)組が、今シーズン限りでの現役引退を電撃発表しました。日本フィギュア界に新たな歴史を刻んだ「りくりゅう」の輝かしい功績と、その舞台裏にある魅力に迫ります。
結成秘話:偶然が導いた最強ペア
「りくりゅう」の誕生は、三浦璃来選手の積極的な行動から始まりました。前パートナーとのペアを解消していた2人が、2019年7月にトライアウトを実施。木原龍一選手は、かつてシングル時代にソチ、平昌五輪に出場しており、共通の知人から「優しくて人柄も良くて熱心」と勧められていたものの、初対面の印象は「すごく怖かった」と振り返っています。高地トレーニング用のマスク姿が、その印象を強めたようです。
トライアウトでは、木原選手が三浦選手を高く持ち上げてキャッチする「ツイストリフト」で、これまでにない高さが出たことが、ペア結成の大きなきっかけとなりました。木原選手は当時を「雷が落ちた」と表現し、現役引退を視野にしていた自身の感覚も、決断を後押ししたと語っています。すぐにカナダ・オークビルへ渡り、名コーチの指導のもと、技を磨き上げていったのです。
強みはスピード!身長差を克服した努力
「りくりゅう」の武器は、そのスピード。身長差28センチという大きな差を克服し、スピードを生み出すためには、三浦選手の並外れた努力が不可欠でした。結成当初は木原選手が加減していたものの、三浦選手は「合わせてもらうと演技のスピードが落ちる」と、積極的に木原選手に合わせようと努めました。その結果、北京五輪前には身長差も埋まり、木原選手は「意外とスピードが出るんだな」と驚いたそうです。
飾らない人柄とエピソード
木原選手は、硬軟織り交ぜたトークが魅力。三浦選手が左肩を脱臼した際、ショートプログラムで「ケガをしたことにフォーカスしない」と声をかけ、チームをけん引しました。リンク外では、2人のキャッチフレーズについて「おじさんと少女」と自虐的に答える場面も。一方、三浦選手は競技会のたびに忘れ物をするユニークな一面も持ち合わせており、GPファイナルでは左手のネイルを塗り忘れ、ミラノ五輪からの帰国時には金メダルが入ったバッグを持たずに入国審査を通過するハプニングも。木原選手は「忘れ物が多い時はスケートに集中している時」とフォローし、2人の絆の深さを感じさせます。
未来への展望:日本ペアスケート界を盛り上げる決意
ミラノ五輪後、「日本をペア大国にしたい」と将来的な指導者転身を示唆した2人。ペアスケートの現状について、身長差や技の難易度、専用リンクの不足などを課題として挙げ、指導者不足も大きな原因だと指摘しました。木原選手は「少しでも興味を持っていただけるなら挑戦してほしい」と熱く語り、三浦選手も「木原についていく。助けたい」と木原選手を支える決意を表明しました。過去には練習中にチームメートに教えることを楽しんでいたことも明かしており、指導者としての才能も秘めているようです。
「りくりゅう」の引退は、日本のフィギュアスケート界にとって大きな損失ですが、2人が残した功績と情熱は、未来の世代へと受け継がれていくことでしょう。