タブレット導入で大変身!愛知県のあんこ工場が負担減と前向きな改革を実現
愛知県みよし市にあるあんこ製造の「ナニワ」が、製造現場にタブレット端末を導入し、業務効率化と働き方改革に成功しました。手書き業務の削減により、従業員の負担が大幅に軽減されただけでなく、新たな改善提案が生まれるなど、現場の雰囲気が大きく変わっています。
手書き業務の煩雑さに悩む老舗あんこメーカー
これまで、ナニワでは130種類以上の帳票や記録を手書きで管理していました。特に、用途の多い生あんの在庫管理は、3人で3時間も費やす大掛かりな作業でした。この負担が大きいため、繁忙期には土曜出勤も珍しくなく、現場からは「休みが少ない」という声が上がっていました。また、業務負荷の高さは、社員の離職率にも影響を与えていたのです。
ベンチャー企業との出会いが改革のきっかけ
工場長の杉本健児さんは、従業員の疲弊する姿を見て、何か手を打つ必要性を感じていました。そんな中、食品業界向けの展示会で、企業のDX導入を支援する「カミナシ」と出会います。プログラミングの知識がなくても帳票を電子化できるカミナシのシステムに可能性を感じ、導入を検討し始めたのです。
現場の声に耳を傾けたアプリ開発
導入にあたっては、現場の意見を重視し、プロジェクトチームを立ち上げました。チームは、どのデータを電子化すれば業務効率化につながるのか、必要な機能は何かなどを議論し、独自のアプリを設計しました。導入時には、従業員の不安を解消するため、紙とタブレットを併用するなど、段階的な移行を行いました。
驚きの成果!生産性7%向上、週休2日制を実現
タブレット導入後、生あんの帳票記録作業は、1人で30分程度に短縮され、年間で約700時間の労務時間を削減することに成功しました。その結果、生産性は7%向上し、週休2日制も実現。従業員の離職率も減少しました。
負担減が新たな提案を生む好循環
タブレット導入によって、従業員一人ひとりが手応えを感じるようになり、前向きな提案が活発に出るようになったと、プロジェクトチームの渡部紗妃さんは語ります。「負担が減った分、商品をより良くすることに一層力を注いでいきたい」と工場長の杉本さんも意気込みを語っています。ナニワは、今後は検品工程でのAI活用や、事務・営業部門へのDX展開も視野に入れています。
現場の課題をきっかけにした改革は、組織全体へと広がりつつあり、今後のさらなる成長が期待されます。