村田製作所、データセンター需要で今期純利益25%増!5円増配&最大1500億円の自社株買いも
村田製作所が、2027年3月期の業績予想を発表し、純利益が前年比25.3%増の2930億円になると見通しを立てました。背景には、急成長中のデータセンター向け需要の拡大があります。また、年間配当を5円増の70円とし、株主還元にも力を入れる姿勢を示しています。
データセンター需要が業績を牽引
売上収益は7.1%増の1兆9600億円、営業利益は34.8%増の3800億円と、2期連続の過去最高を予想しています。データセンター関連需要の増加による生産増や、製品構成の改善が、値下げや固定費増加の影響をカバーすると見ています。
中東情勢の影響と対策
中東情勢については、部資材と燃料費の上昇により約130億円のコスト増を見込んでいますが、現時点ではそれ以上の影響はないとしています。サプライチェーンの複線化を進め、リスク分散を図る方針です。
積極的な設備投資と自社株買い
設備投資は前期と同水準の2500億円を計画しており、コンデンサー関連に今後2年間で計800億円を追加投資し、需要増に対応していきます。データセンター向けには、コンデンサーに加え、電源モジュールも販売を開始する予定です。さらに、最大1500億円の自社株買いを実施することも発表し、株主価値の向上を目指しています。
不正アクセス問題について
2月に不正アクセスの可能性を認識し調査を開始した結果、約8.8万件の情報漏洩の可能性が判明しました。しかし、システムは正常に稼働しており、生産・販売活動への影響はないとしています。
26年3月期実績
26年3月期は、営業利益が0.8%増の2818億円、純利益がほぼ横ばいの2339億円でした。スマートフォン向けが減少したものの、サーバー向けコンデンサーが増加し、生産高増とコスト削減でカバーしました。
村田製作所は、データセンター市場の成長を背景に、今後も積極的な投資と株主還元を進めていく方針です。