チュルリョーニス展と写真家・在本彌生さん、リトアニアの風景に隠された魅力とは?
19世紀末リトアニアに生まれ、35年の短い生涯で300点以上の絵画を残したミカユロス・K.チュルリョーニス。その作品展『チュルリョーニス展内なる星図』が〈国立西洋美術館〉で開催中。今回は、リトアニアの風景を写真集『Lithuania,Lithuania,Lithuania!』(アノニマ・スタジオ刊)にまとめた写真家の在本彌生さんと共に、本展を巡りました。
チュルリョーニスの絵画に魅せられた写真家・在本彌生さん
リトアニアを何度も訪れ、その風景を写真に収めてきた在本さん。初めてリトアニアを訪れた12年前、チュルリョーニスの絵に出会い「不思議な引力を感じた」と語ります。地元の人々からも「私たちのヒーロー」と愛されるチュルリョーニス。上野での展覧会で、初めて作品を間近に見る機会を得た本さんは、「これだけ近くでじっくり観れるのが嬉しい」と興奮を隠せません。
チュルリョーニスの生涯とリトアニアとの繋がり
チュルリョーニスは、リトアニア南部で生まれ、ポーランドやドイツで学び、ロシアの美術展にも参加するなど、コスモポリタンな旅人でした。音楽の道も歩みながら絵を描き続け、28歳でワルシャワ美術学校に入学してからわずか6年で300点以上の作品を制作しました。彼の芸術は、リトアニア国家再建後、その価値を認められ、常設ギャラリー設立の法律が可決されるほど、祖国で深く愛されています。
《レックス(王)》に見るチュルリョーニスの主要なモチーフ
展覧会では、《レックス(王)》1909年(テンペラ/カンヴァス)をはじめ、チュルリョーニスの代表作が展示されています。《レックス(王)》は、画家が最も頻繁に取り上げた主要なモチーフの一つ。彼の絵画は、リトアニアの風景や人々の生活、そして内なる宇宙を表現しており、その独特な色彩と構図は、見る者を魅了します。
本展は、チュルリョーニスの芸術に触れ、リトアニアの風景の魅力を再発見する絶好の機会となるでしょう。ぜひ、足を運んでみてください。