大手アパレル、百貨店からSCへ!オンワードが描く成長戦略とは?
中間層の百貨店離れが加速する中、大手アパレル各社が新たな収益源の確保に動き出しています。今回は、オンワードホールディングスの戦略にフォーカスし、その成長の鍵を探ります。
オンワードホールディングスの好調な決算
オンワードホールディングスは、2024年2月期の連結業績で、売上高2368億円、営業利益116億円、純利益101億円と、いずれも大幅な増収増益を達成しました。これは、中期経営計画で掲げた目標を1年前倒しで達成する結果となりました。特に、好調だったのはSC(ショッピングセンター)での販売です。百貨店が減収だったのに対し、SCは29%増と大きく伸びています。
SC戦略の成功と「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」
オンワードのSC戦略を牽引しているのが、複合ブランド業態「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」です。その中核ブランドである「アンフィーロ(UNFILO)」は、販売開始から約4年半で売上高100億円を突破し、2027年2月期には2.5倍以上の売上高を目指しています。この成長を支えるのが、今後加速するブランド単独店の出店です。
直営店強化でブランドコミュニティを構築
オンワードは、会社全体の売上高に占める直営店比率を50%まで高めることを目指しています。保元道宣社長は、「直営店、特に路面店はイベント開催などの自由度が高く、ブランドコミュニティを作る上で非常に重要」と語っています。主力ブランドの「23区」も、大型路面店「SALON23区」での体験型施策を通じて、売上高450億円を目指しています。
多角的な事業展開で更なる成長へ
オンワードは、既存事業の強化に加え、新たな事業領域への投資も積極的に行っています。
- ウィゴー(WEGO):若年層獲得と海外展開のハブとして、売上高450億円を目指し、台北と上海に路面旗艦店をオープン予定。
- J.プレス(J.PRESS):米国発のトラッドブランドとして、売上高200億円を目指す。
- しろたん:人気キャラクター「しろたん」がテレビアニメ化を機に、キャラクター・ペット事業を拡大し、売上高100億円を目指す。
- コーポレートデザイン領域:ユニフォームの企画・製造に加え、オフィスなど内装デザイン事業を強化し、売上高300億円を目指す。
オンワードホールディングスは、百貨店からの脱却を図り、SCや直営店、そして多角的な事業展開を通じて、更なる成長を目指しています。今後の展開から目が離せません。