琉球新報記者、暴力団会長の葬儀に参列・香典を渡す問題 取材の線引きが問われる
4月に死去した指定暴力団旭琉會の糸数真会長の告別式に、琉球新報の40代男性記者が参列し、香典を渡していたことが明らかになりました。この行為に対し、ジャーナリストからは「常識的な取材を逸脱している」との批判が出ています。
葬儀に参列し香典を渡した経緯
糸数会長は4月19日に沖縄市諸見里の事務所で発生した火災で死亡。告別式は25日に市内の斎場で行われました。琉球新報の記者は、取材のため参列し、個人名義で2千円の香典を出し、焼香したとされています。新報社は、記者の行為について事前に相談はなく、事後に香典返しの袋を持っていることを確認したと説明しています。
新報社の対応と専門家の指摘
琉球新報は「参列は取材目的であったが、適切な行為とは言い難く、事実関係を詳細に確認した上で、厳正に対処する」とコメントを発表しました。一方、ジャーナリストの大谷昭宏氏は、「暴力団の告別式に参列して香典を出し、香典返しを受け取るのは記者の常識的な取材活動から逸脱している」と指摘。暴力団排除条例に抵触する可能性も示唆しています。
取材とメディアの立場
大谷氏は、取材者と取材先との関係性について「反社会組織であろうと取材するのは当然だが、一般の人よりも取材先と近い距離にあるだけに、メディアとしての立場を踏み外してはならない」と警鐘を鳴らしています。今回の件は、取材の自由とメディアの倫理、そして暴力団との関係について、改めて考えさせられる出来事と言えるでしょう。
この問題が、今後の報道機関における取材活動のあり方にどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。