花王「エマール」が生成AIでインフルエンサー施策を成功させた秘訣!
花王の柔軟剤「エマール」が、生成AIを活用して話題のインフルエンサー施策を実行。従来のやり方では難しかった、特定の層への効果的なアプローチを実現しました。今回は、その成功の裏側にある4つのポイントを詳しく解説します。
従来のインフルエンサー施策の課題
「Aさん、Bさん、Cさんがエマールをオススメしているから、きっと良い商品だよね」という状況を作り出すのが目標でした。しかし、そのためには、誰がターゲット層に影響力を持っているのか、そしてその人たちの繋がりを把握する必要があり、時間と労力がかかるのが課題でした。
従来の調査方法では、SNSの情報を一つ一つ確認する必要があり、効率が悪く、正確なネットワーク図を作成するのは困難でした。
生成AIを活用した4つのポイント
花王の辻本光貴氏は、生成AIの力を借りてこの課題を解決。以下の4つのポイントを意識することで、効果的なインフルエンサー施策を立案・実行しました。
1.AIの得意・不得意を理解する
生成AIは万能ではありません。まずは、AIにできること、できないことを理解することが重要です。辻本氏は、SNSによって相互フォローの情報が取得できる場合とできない場合があることを考慮し、情報が取得しやすいSNSからデータを集め、他のSNSに転用する方法を選択しました。
2.求める回答にたどり着くための指示を出す
「〇〇の界隈で、相互フォローしているインフルエンサーを紹介して」といった漠然とした指示では、期待する結果は得られません。辻本氏は、ターゲット層が利用するハッシュタグを生成AIに学習させ、関連性の高いハッシュタグをリストアップ。このリストを元に、インフルエンサーのネットワークを分析しました。
3.集合知を活用して精度を高める
AIだけでは限界があります。辻本氏は、社内のデータサイエンティストや、インフルエンサーデータベースを持つ企業と連携し、AIが抽出したハッシュタグをもとに、より正確なネットワーク図を作成しました。AIと人間の強みを組み合わせることで、精度の高い分析を実現しました。
4.最終的な判断は人間が行う
AIが提案したインフルエンサー候補が、本当にターゲット層に合うのか、ブランドイメージを損なわないかなど、最終的な判断は人間が行う必要があります。辻本氏は、候補者のSNSアカウントや投稿内容を自分の目で確認し、慎重に採用を決定しました。
まとめ:人とAIの協働が成功の鍵
花王「エマール」の事例は、生成AIを効果的に活用することで、インフルエンサーマーケティングの可能性が大きく広がったことを示しています。しかし、AIはあくまでツールであり、その力を最大限に引き出すためには、人間の知恵と経験が不可欠です。人とAIの協働こそが、これからのマーケティングの成功の鍵となるでしょう。