「デザインの仕事が半分になる?」MIXIが挑むAIネイティブなものづくりの裏側
今、クリエイティブ業界で大きな変革が起きています。株式会社MIXIのデザイン本部は、単なるツール導入にとどまらず、プロダクト開発のフローそのものを“AIネイティブ”に再構築する挑戦を続けています。デザインの未来はどう変わるのか、同社の取り組みから紐解いていきましょう。
98%の工数削減!AIで実現する「スピードとクオリティ」の両立
MIXIでは2023年から組織的にAI活用を推進し、今や社内のAI活用率は99%を突破しています。その先陣を切るデザイン本部では、驚くべき成果が生まれています。例えば、大人気ゲーム『モンスターストライク』の公式SNS運用では、AIツールを組み合わせた独自のフローを構築。これまで14営業日かかっていた作業を、なんと1時間に短縮するという、98%もの工数削減を達成しました。さらに、新施設「LaLaarenaTOKYO-BAY」のPR動画制作でも、AIを活用してわずか半日で高品質な映像を生み出すなど、AIを「当たり前に使う」現場が完成しています。
AI活用を「当たり前」にするための独自施策とは
この変革の裏には、横山義之CDO(ChiefDesignOfficer)による徹底した組織づくりがあります。半年に一度開催される「AI発表会」で試行錯誤を共有し、実務に即したガイドラインを整備することで、心理的なハードルを下げました。さらに驚きなのは、2025年4月から人事評価指標に「AI活動」を追加したこと。AIを使って業務を改善し、組織に貢献したメンバーを正当に評価する仕組みを整えたことで、現場の意識が一気に変わったといいます。
デザイナーの仕事は半減するのか?AI時代の新たなキャリア
横山氏は、AI開発パイプラインの構築により、「これまでのデザインの仕事の半分はなくなるかもしれない」と予測しています。しかし、それを悲観するのではなく、「新たな仕事や価値を生み出すチャンス」と捉えています。AIを前提としたものづくりへの転換は、単なる効率化ではなく、MIXIらしさを守りながら、より速く、より面白い体験を届けるための戦略なのです。「時代に合わせてデザインの形を変えていくことこそが、デザイナーとしての生存戦略である」と語る同社の姿勢は、これからの働き方に多くのヒントを与えてくれそうです。詳しくは