「仕事は一切任せない」と手紙で…県立高校女性教諭の自殺、パワハラを巡る裁判が開始
「娘は生徒が大好きだった」――教師を追い詰めた職場環境の闇
宮城県石巻西高校の女性教諭(当時30代)が自ら命を絶ってから6年。彼女を死に追い詰めた背景に、職場の凄惨なパワーハラスメントがあったとして、両親が宮城県に約1億円の損害賠償を求める裁判が始まりました。亡くなった教諭は、上司から「仕事は一切任せません」と書かれた手紙を渡されるなど、心身を削られる日々を送っていました。すでに県教委の報告書でも、この手紙が自殺の大きな要因になったとして公務災害が認定されています。
「いじめ」を止められなかった学校組織の責任は問えるのか
23日に行われた第1回口頭弁論で、父親は「娘は生徒への責任感から、半年以上にもわたるいじめに耐えていた」と法廷で声を絞り出しました。原告側は、加害男性教諭だけでなく、その状況を放置・指導しなかった教頭の責任も「不法行為にあたる」と厳しく指摘しています。さらに、県教委が作成した報告書の一部が、被害者である女性教諭に問題があったかのような表現になっていたことに対しても、遺族は深い精神的苦痛を訴えています。
「先生たちが安心して働ける学校に」遺族の切実な願い
今回の裁判に対し、県側はパワハラの事実そのものは認めているものの、教頭の責任については「根拠を確認できない」として争う姿勢を見せています。法廷の外で母親は「娘は学校が大好きで、仕事が大好きだった。これ以上、悲しい出来事が起きないよう、先生方が働きやすい職場環境を作ってほしい」と涙ながらに語りました。この問題は、学校という閉鎖的なコミュニティにおける人間関係のあり方を改めて社会に問いかけています。
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