1日10回の「死ね」にも屈しない。26歳女性フェミニストインフルエンサーが戦う理由
日常に潜む「違和感」を可視化する。SNSで発信するワケ
「性被害」という言葉を聞くと、どうしても重大な事件ばかりを想像してしまいがちです。しかし、フェミニストインフルエンサーとして活動するマリンさん(26歳)は、私たちのすぐそばにある「日常の違和感」にこそ目を向けるべきだと語ります。彼女のSNSアカウントには、日常生活で女性が直面する性差別や、言葉にならないモヤモヤに対する共感が多数寄せられています。「すれ違いざまの性的な言葉や、視線によるハラスメント。これらは多くの女性が20歳になるまでに経験することですが、決して矮小化してはいけない問題です」と彼女は強く主張します。多くの女性が抱える「この程度で相談していいのか」という迷いを、彼女はSNSを通じて一つずつ解きほぐしています。
なぜ彼女は「フェミニスト」として立ち上がったのか
マリンさんがフェミニズムに関心を持ったきっかけは、自身のSNS体験でした。かつてX(旧Twitter)上で、フェミニストに対して過激な攻撃が行われる様子を目の当たりにし、「なぜフェミニストになら何を言っても許されるのか」という理不尽さに疑問を抱いたといいます。彼女にとってフェミニズムとは、一部の過激な論客のための思想ではなく、「女性の権利が侵害されていることに違和感を覚えるすべての人のためのもの」です。1日10回もの誹謗中傷を受ける日々を送る彼女ですが、それでも発信を止めないのは、同じような境遇に苦しむ人々に「あなたの感じている違和感は間違っていない」と伝えたいという強い信念があるからに他なりません。彼女の活動は、社会の空気を変える小さな、しかし確実な一歩となっています。