なぜ2026年W杯は「3カ国共催」になったのか?裏側にあるFIFAの大きな決断と狙いとは
史上初!アメリカ・カナダ・メキシコ共催の裏側にある「汚職」と「民主化」
4年に一度、世界中が熱狂するスポーツの祭典、FIFAワールドカップ(W杯)。2026年大会は、アメリカ、カナダ、メキシコという史上初の3カ国共催として大きな話題を呼んでいます。単なるスポーツイベントとしてだけでなく、そこには複雑な国際政治や「地政学」が色濃く反映されていることをご存知でしょうか。木崎伸也氏の著書『サッカーと地政学ゴールの先に世界が見える』では、なぜこの3カ国が選ばれたのか、その背景にあるFIFAの構造改革について詳しく解説されています。
かつてFIFAを揺るがした歴史的な汚職事件
現在、W杯の開催地選定は以前よりもクリーンになったと言われています。しかし、過去には2010年南アフリカ大会の買収疑惑や、2018年ロシア・2022年カタール大会の招致を巡る大規模な汚職事件が発生しました。2015年にはアメリカ政府の調査により、FIFA理事が関与した巨額の賄賂が明るみに出るという、サッカー界の歴史を揺るがす事態にまで発展したのです。
「1国1票」の投票制度へ!透明化が進むW杯の舞台裏
この汚職騒動を受け、FIFAは開催地選定のルールを根本から見直しました。それまでの「FIFA理事24名による投票」という密室的なシステムを廃止し、2026年大会からは全加盟協会に投票権を与える「1国1票」の民主的な制度へと切り替えたのです。さらに、誰がどの国に投票したかが公表されるようになり、透明性が格段に高まりました。そんな透明なプロセスを経て選ばれたのが、北中米の3カ国共同招致だったのです。より詳しい地政学的背景については、ぜひ