【原爆の日】「核なき世界は遠のく」広島市長が強い危機感。81年目の8月6日
核抑止力への依存に警鐘を鳴らす松井市長の平和宣言
2025年8月6日、広島は米国による原爆投下から81年目の「原爆の日」を迎えました。広島市の平和記念公園では平和記念式典が営まれ、松井一実市長は平和宣言の中で、世界が再び核兵器の脅威にさらされている現状に対して強い危機感を示しました。市長は「多くの為政者が核抑止力に依存し続け、核兵器のない世界は遠のくばかりだ」と指摘。国際社会に対し、核兵器廃絶を単なる理想で終わらせないための具体的な行動を求めました。
武力行使と核への依存がもたらすリスクとは
式典には過去最多となる121カ国・地域とEUの代表が参列し、原爆投下時刻の午前8時15分に合わせて黙とうが捧げられました。松井市長は、核を「脅しの道具」として使う軍事侵攻や、国際法を軽視する大国の横暴を批判。「核兵器の非人道性を軽視し、武力行使を正当化することは、第三のヒロシマ・ナガサキを招きかねない」と強く警鐘を鳴らしました。核拡散防止条約(NPT)の再検討会議で成果が出ない現状についても、他国に責任を押し付ける為政者の姿勢を厳しく非難しています。
高市首相の言葉と被爆者への誓い
首相就任後初めて式典に参列した高市早苗首相は、日本が掲げる「非核三原則」の堅持を強調し、核兵器のない世界の実現に向けた努力を続ける使命を述べました。一方で、核兵器禁止条約への言及はありませんでした。式典では、この1年で亡くなった4,393人の名前が刻まれた名簿が奉安箱に納められ、原爆死没者の総数は35万3,639人となりました。核兵器の惨禍を風化させないために、次世代を担う私たちがどのような選択をするのか。平和への対話を続ける重要性が改めて問いかけられています。
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