記録的大雨で応援生徒が来場不能…拓大紅陵のアルプス席、マネジャーの決意と想い
仲間への想いを胸に。拓大紅陵のアルプスから届ける全力の声援
夏の甲子園、アルプススタンドから響く力強い応援に、特別な想いが込められていました。大会11日目の15日、拓大紅陵(千葉)のアルプス席では、野球部マネジャーの照井瑞葉さん(2年)が、ナインに向けて懸命にエールを送っていました。照井さんは、加治征樹主将と同じ少年野球チームで育った仲。中学で一度は野球から離れましたが、「もう一度野球に関わりたい」という強い気持ちからマネジャーの道を選びました。遅くまで練習に打ち込む主将の姿をずっと見てきた彼女は、「悔いのないように出し切ってほしい。私も全力で声を出す」と、熱い胸の内を明かしています。
被災した仲間の分まで。拓大紅陵応援団が届ける勇気
今回の試合、スタンドには本来であれば約100人の一般生徒が応援に駆けつける予定でした。しかし、千葉県を襲った記録的な大雨の影響で、公共交通機関が運休するなど、約70人が来場できない事態となりました。中には自宅が浸水したり、車が水没したりと、甚大な被害を受けた生徒もいます。応援団責任者の大槻智之教諭は、「来られなかった生徒の分まで精いっぱい声を出したい」と、欠席した生徒への配慮を口にしました。また、応援団長の唐鎌蓮さん(2年)も、「甲子園で元気に応援している姿を見てもらい、被災した人を少しでも勇気づけたい」と、力強く語りました。困難な状況を乗り越え、スタンドとフィールドが一丸となって戦う拓大紅陵の姿に、多くの人が心を動かされています。