値上げでも「チョコモナカジャンボ」は最強?「パピコ」減収から見るアイス業界の残酷な現実
「猛暑=売れる」はもう終わり?アイス市場の新たな危機
猛暑が続けばアイスが売れる、というのはもはや過去の話かもしれません。日本アイスクリーム協会のデータによると、2025年度のアイス販売金額は過去最高の6631億円を記録しましたが、その裏で「販売物量」は2.2%減少しています。これは、価格が上がったことで消費者がアイスを「買い控える」ようになった可能性が高いことを示しています。これまで値上げに強く見えたアイス市場ですが、消費者の目は確実に厳しくなっています。
グリコの主力「パピコ」に異変、何が起きているのか
特に衝撃を与えたのが、ロングセラーブランドである江崎グリコの不振です。2025年12月期の決算では、「パピコ」や「アイスの実」といった看板商品が減収となり、健康・食品事業全体で15億円の営業赤字という厳しい結果になりました。パピコは2025年2月に184円から205円へと値上げを実施しており、度重なる価格改定が消費者の心理に影響を与えたと考えられます。どれほど愛された定番アイスでも、今の時代は「ただ存在するだけ」では生き残れない厳しい現実を突きつけられています。
「チョコモナカジャンボ」と「パピコ」で明暗が分かれた理由とは
一方、森永製菓の「チョコモナカジャンボ」などは依然として高い人気を誇っています。なぜここまで明暗が分かれるのでしょうか。その背景には、値上げの納得感と「圧倒的な満足感」の有無があると言われています。「チョコモナカジャンボ」が持つ、パリパリとした食感とボリューム感という唯一無二の体験価値は、多少値上げしても「これじゃなきゃダメ」という強固なファンを繋ぎ止めています。一方で、パピコのようにシェアする文化が根強い商品も、今後はさらなる「付加価値」が求められます。グリコも2026年4月にパピコをリニューアルするなど、味わいや品質の向上で反転攻勢を狙っています。
消費者がアイスを選ぶ基準はよりシビアに
今後、私たち消費者はさらに「納得感」のある商品にお金を使うようになるでしょう。ただの「定番」に甘んじるのではなく、味の変化や、そのアイスでしか得られない「体験」があるかどうかが、生き残りの鍵になります。詳しくは、