【広島】仕掛けずして勝利を呼ぶ!代走・辰見鴻之介の「プレッシャー」が中日バッテリーを崩した劇的サヨナラ劇
「走らなくても武器になる」辰見鴻之介が見せた異次元の駆け引き
20日に行われたマツダスタジアムでの広島対中日戦。広島が今季6度目のサヨナラ勝ちを収め、勢いに乗る3連勝を飾りました。決着の瞬間は、9回2死二、三塁からの暴投。ヒット1本も打つことなく勝利をもぎ取ったこの試合の裏には、代走・辰見鴻之介選手の並外れた「存在感」がありました。
代走のスペシャリストがもたらす「見えない圧力」
試合終盤、1死一塁から代走として起用された辰見選手。楽天時代は通算2試合の出場にとどまっていましたが、広島移籍1年目となる今季は、その快足を武器に代走として50試合に出場。現在、リーグ3位となる21盗塁を記録するなど、今や広島の切り札として欠かせない存在となっています。この日も、中日の抑えアブレウ投手がけん制を連発するなど、辰見選手の足に相当な警戒心を持っていました。新井貴浩監督も「彼の足は相手にとってプレッシャーになる。走るだけでなく、そこにいるだけで揺さぶることができる」と、その価値を高く評価しています。
失敗を恐れないポジティブな姿勢が未来を切り開く
辰見選手は「プレッシャーをかけつつ、少しでも隙があればいく」と、常に前のめりな姿勢を貫いています。今季は盗塁死を経験するなど苦い思い出もありますが、「行かずに後悔する歳ではない。失敗は未来のためにやっている」と語るその目は、さらなる高みを見据えています。今回のサヨナラ生還は、まさに「走る意思」が相手バッテリーの心理をかき乱し、ミスを誘発させた結果と言えるでしょう。首位争いが激化するセ・リーグにおいて、この「走れる男」の存在は、広島にとって最大のアドバンテージになりそうです。