ネパール大洪水で韓国人9人と連絡途絶…建設中の巨大水力発電所を襲った悲劇
完成目前の「ネパール最大規模」プロジェクトで何が起きたのか
ネパールで発生した大規模な洪水により、建設中の水力発電所「アッパートリシュリ-1(UT-1)」が壊滅的な被害を受けました。この影響で、現場にいた韓国人労働者計9人と連絡が取れない緊急事態となっており、現地の緊迫した状況が続いています。UT-1は、ネパールの電力供給の10%以上を担う予定だった、総事業費6億4700万ドル規模の国家的な重要プロジェクトでした。
斗山エナビリティ代表が緊急出国、全社を挙げた救助活動へ
今回の事態を受け、斗山エナビリティの鄭然仁(チョン・ヨンイン)代表が現地入りするため、ただちに出国しました。企業側は非常対策本部を設置し、行方不明者の捜索と救助、状況把握に総力を挙げています。また、事業開発を主導した韓国南東発電も24時間体制の対応チームを稼働させ、現地に社員を派遣するなど、一刻も早い救助活動に向けて懸命な対応を続けています。なお、現地で孤立していた別の韓国人社員10人と外国人スタッフ約200人は、無事に避難し救助を待っていることが確認されました。
竣工間近の悲劇…今後の事業への影響は避けられない見通し
UT-1プロジェクトは2011年から進められてきたネパール最大規模の外国人直接投資事業であり、今年末の竣工、来年初めの商業運転開始を目指して最終調整に入っていたところでした。これまで幾多の困難を乗り越えてきたプロジェクトですが、今回の大洪水により稼働時期が大幅に遅れることは避けられないと見られています。現地の安全確保と被害状況の全容解明が急がれます。