時速194キロで死亡事故を起こした男の控訴審判決、危険運転致死罪は適用されず
2021年に大分県で発生した死亡事故で、時速194キロという驚異的なスピードで運転していた男の控訴審判決が、福岡高等裁判所で言い渡されました。一審では「危険運転致死罪」が適用されましたが、二審ではその判断が覆り、より軽い「過失運転致死罪」が適用されることになりました。
事故の概要
被告の男(24)は、2021年2月9日の夜、大分市内の交差点で、法定速度の3倍を超える時速194キロで乗用車を運転。対向車線から右折してきた会社員、小柳憲さん(当時50歳)の車と衝突し、小柳さんを死亡させてしまいました。この事故を受け、男は自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪で起訴されました。
一審と二審の判断の違い
大分地方検察署は当初、過失運転致死罪で男を在宅起訴しましたが、遺族による厳罰を求める署名活動などを経て、法定刑が重い危険運転致死罪への訴因変更を請求。一審の大分地方裁判所もこの変更を認め、被告に懲役8年の判決を言い渡しました。
しかし、今回の控訴審で福岡高等裁判所は、一審の判決を破棄し、過失運転致死罪を適用して懲役4年6ヶ月の判決を言い渡しました。平塚浩司裁判長は、危険運転に当たるためには、路面状況が運転に与える影響や、ハンドルを切った際の車の挙動など、より具体的な立証が必要だと指摘しました。一審判決では、事故を起こす「実質的な危険性」があったとされていたものの、これらの点が十分に証明されていなかったと判断されたのです。
今後の影響
今回の二審判決は、危険運転致死罪の適用に関するハードルが依然として高いことを示唆しています。速度超過や危険な運転が認められても、具体的な危険性を立証できなければ、より軽い罪に問われる可能性があることを示しています。この判決は、今後の同様の事故における裁判の行方に影響を与える可能性があります。
このニュースについて、SNSでは様々な意見が飛び交っています。安全運転の重要性を改めて認識し、交通ルールを遵守することが、事故を防ぐ上で最も重要であることを忘れてはなりません。
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