伊勢ケ浜親方、弟子の伯乃富士への暴力で事情聴取 相撲界にまた暗雲
大相撲界から再び暴力による不祥事が発覚しました。元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)が、弟子の前頭伯乃富士(22)への暴力行為で、日本相撲協会から事情聴取を受けていることが明らかになりました。
春場所前に発覚した暴力行為
事情聴取が行われたのは、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付が発表された24日。東京・両国国技館で協会が聴取を実施しました。全45部屋中、力士数最多の31人を擁する一大勢力の伊勢ケ浜部屋の師匠である伊勢ケ浜親方への処分は、今後協会が協議することになります。
相撲界の暴力問題は根深い
近年の相撲界では、残念ながら暴力による不祥事が後を絶ちません。過去の主な事例を見てみましょう。
- 2007年6月:時津風部屋で、17歳の力士が時津風親方(故人)らによって暴行を受け死亡。親方と兄弟子3人に有罪判決が確定。
- 2010年1月:元横綱朝青龍が知人に暴行。引退、書類送検、起訴猶予処分。
- 2016年3月:元熊ケ谷親方がマネジャーを金属バットで殴打し有罪判決。
- 2017年10月:横綱日馬富士が巡業中に平幕貴ノ岩に暴行。日馬富士は引退、貴ノ岩も後に引退。
- 2019年9月:十両貴ノ富士が付け人に暴力。2度目の不祥事で引退。
- 2024年2月:幕内北青鵬が弟弟子2人に暴力。引退、宮城野親方は処分、部屋は閉鎖。
相撲界の信頼回復には何が必要か
今回の伊勢ケ浜親方の件は、相撲界の暴力問題が依然として根深いことを改めて浮き彫りにしました。暴力は決して許されるものではなく、力士が安心して稽古に励める環境を整備することが急務です。協会は、今回の件を真摯に受け止め、再発防止策を徹底するとともに、相撲界の信頼回復に向けて具体的な行動を起こしていく必要があります。
今後の協会による処分の内容や、伊勢ケ浜部屋の今後の運営にも注目が集まります。