老舗銘菓「千鳥饅頭」を手掛ける千鳥屋本家グループが民事再生法の申請
福岡県を代表する銘菓「千鳥饅頭」や「ヨーデルン」で知られる千鳥屋本家グループ4社が、2月27日に福岡地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。地元では高い知名度を誇る老舗菓子メーカーの経営破綻は、多くの人々に衝撃を与えています。
負債総額は約22億6800万円
申請したのは、株式会社千鳥屋本家(飯塚市)、株式会社千鳥屋本家(TSRコード:882050605)、株式会社チロリアン(TSRコード:870258311)、有限会社一実の4社。負債総額は約22億6800万円に上ります。特に、株式会社千鳥屋本家の負債は約7億3800万円と最も多くなっています。
創業から約390年の歴史
千鳥屋本家は、寛永年間(1630年)創業という約390年の歴史を持つ老舗菓子メーカーです。千鳥饅頭をメイン商品に、ヨーデルン(旧:チロリアン)、丸ボーロ、カステラなど、幅広い和洋菓子を製造・販売していました。ピーク時には65店舗を運営していたものの、近年は店舗数を減らし、グループ全体としても規模が縮小傾向にありました。
コロナ禍と物価高騰が経営を圧迫
2014年3月期には売上高約8億円を記録していたものの、菓子製造業界を取り巻く厳しい環境に加え、コロナ禍による消費低迷や近年の物価高騰が経営を圧迫。2025年3月期売上高は約5億2500万円に減少しました。コロナ禍で借り入れた資金を含めた金融債務が資産を上回り、資金繰りが悪化し、今回の民事再生法の申請に至りました。
親族経営会社がスポンサーとなり営業継続
今回の民事再生法申請を受け、千鳥屋本家グループ以外の親族経営会社がスポンサーとなり、営業を継続することが決定しました。これにより、千鳥饅頭などの人気商品は引き続き購入できるようになります。また、スポンサーである親族経営会社への影響はなく、通常通り営業を続けています。
千鳥屋本家の今後の再生計画に注目が集まります。