『ばけばけ』吉沢亮が13kg減量!“恨めしさ”を抱えた錦織の裏テーマとは?
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』が話題を呼んでいます。松江の没落士族の娘・小泉セツさんと作家の小泉八雲をモデルにした本作で、松野トキ(髙石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)の物語を中心に、周囲の魅力的なキャラクターたちも注目を集めています。
感情移入しやすいサワの存在
トキの幼馴染・野津サワ(円井わん)は、英語教師・庄田多吉(濱正悟)との関係やトキとの関係性の変化など、物語の中で重要な役割を担っています。制作統括の橋爪國臣氏は、サワについて「一番感情移入しやすいキャラクター」だと語ります。
「松野家の人たちは現代とは異なる考え方を持っているため、視聴者によっては理解しにくい行動もあるかもしれません。トキが借金のために働く姿を見て『出て行けばいいのに』と思う人もいるでしょう。一方、サワは現代的な考え方を持っており、自立しようとする姿勢は当時としては先鋭的です。」
サワは“朝ドラヒロイン”的な要素も持ち合わせているものの、本作では多様な生き方を描くことを意識したとのこと。「正しい道は人それぞれです。それぞれの女性が幸せを追求する姿を描くことで、視聴者にも自分自身の生き方を考えるきっかけを与えられたら嬉しいです。」
錦織は「恨めしさ」を抱えた男
物語後半の大きな見どころとして、錦織友一(吉沢亮)が挙げられます。吉沢亮は役作りのために13kgもの減量を行い、その姿は視聴者に強い印象を与えています。橋爪氏は、錦織について「本当に“恨めしさ”を抱えている人物なんです」と明かします。
「第4週でトキと初めて会った際、錦織の周りには将来、総理大臣や“オリンピックの父”と呼ばれる人物たちがいました。彼は圧倒的な才能を持ちながらも、現在は地方の教師として働いています。そうした現状に対する不満を抱えながらも、それを表に出さない鬱屈とした感情が、彼の魅力となっています。」
錦織の心情は一見理解しにくいかもしれませんが、「実は錦織が『何をしたいのか』『何を生きがいにしているのか』は最初から描かれており、本作の裏テーマでもあります。」と橋爪氏は語ります。
「実力があっても認められなかったり、努力しても上手くいかなかったりする人はたくさんいます。それでも、自分の中の何かを達成して生きている人もいます。そうした人々の生き様が錦織という人物に詰まっています。そのことが、第23週(3月9日~)に錦織の口から語られるので、ぜひ注目してください。」
『ばけばけ』は、毎週月~土の朝8時からNHK総合で放送中です。今後の展開にご期待ください。