禅寺を逃げ出し6年間のひきこもり生活…42歳男性が語る「やり直しの方法」
中学2年生で不登校になり、22歳で一度ひきこもりを脱出したものの、僧侶への道を諦め、再びひきこもった42歳の男性。6年間の閉塞生活を経て、指圧師として新たな生きがいを見つけた彼の体験談から、ひきこもりの理由と脱出へのヒントを探ります。
お笑いと禅、二つの夢の狭間で
大のお笑い好きだった男性(仮名:八代目指圧太郎さん)は、22歳でひきこもりを脱し、1年間の修行を経て禅寺で僧侶を目指しました。しかし、お笑い芸人になる夢も捨てきれず、M-1グランプリへの挑戦が発覚し、住職から叱責を受けたことをきっかけに、京都の禅寺から逃げ出してしまいます。再び実家に戻り、ひきこもってしまうのです。
断捨離から始まった小さな変化
実家で心身を休ませる中、太郎さんは部屋の散らかり具合に気づき、お寺での習慣から片付けを始めました。徹底的な断捨離を行い、部屋が綺麗になると、少しずつ前向きな気持ちを取り戻していきました。
介護・清掃の仕事で味わった挫折
何かを始めなければと、介護の仕事に応募しましたが、過酷な労働環境と対応の難しい利用者への対応に苦しみ、すぐに退職。次に挑戦した病院の清掃の仕事も、冷たい言葉にさらされ、心身ともに疲弊してしまいます。そして、再びひきこもってしまうのです。
6年間の閉塞生活と見えてきたもの
ひきこもり期間中、太郎さんは禅寺で学んだ野菜中心の料理を作り、夜はジョギングをするなど、規則正しい生活を送りました。しかし、何もしない日々が心身に大きな負担をかけ、将来への不安が募っていきました。そんな中、太郎さんは「ひきこもる理由」に気づき始めたのです。
「体は元気なのに、何年間も何もしていないというのも、すごく心身に負荷がかかるんですね。しんどい。親がこのまま年取っていなくなっちゃって、自分も仕事できなくて……と思うと、どうしても不安で」
太郎さんの体験談は、ひきこもりの問題を抱える人々にとって、希望の光となるかもしれません。「やり直す」ためには、過去の経験を活かし、自分に合った生き方を見つけることが重要だと、太郎さんの物語は教えてくれます。