「ばけばけ」最終回、制作統括が語る舞台裏!蚊のエピソードとラストシーンに込めた想いとは?
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の最終回(第125回)が27日に放送され、大きな反響を呼んでいます。没落士族の娘・セツと外国人教師・ヘブンの切ない愛を描いた本作。制作統括の橋爪國臣さんが、最終回にまつわる舞台裏を明かしました。
「蚊」のエピソードに込めた意味
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が「蚊に生まれ変わりたかった」という逸話は、ドラマの中でも印象的に描かれました。橋爪統括は、このエピソードを最終回で取り上げることを当初から考えていたと語ります。
「第24週を書く際に、最終週で取り上げることを前提に、その前振りとなるシーンを入れてほしいと脚本のふじきみつ彦さんに依頼しました。最終週のラストでは、並んだ本の前を蚊が通り過ぎる演出がありますが、あれは演出の村橋直樹さんのアイデアです。」
実は、ドラマの撮影中にも蚊にまつわる偶然がいくつかあったとのこと。「八雲の導きなのか、出雲の神々の導きなのかわかりませんけど、何か、いろんなことが偶然うまくいくようなことがいくつかありました」と、神秘的な雰囲気を漂わせています。
「フロックコート」に隠された想い
最終回では、セツがヘブンのフロックコートに対する感情が変化していく様子が描かれました。これは、八雲の残した「思ひ出の記」に登場するエピソードを膨らませたもの。
「最終回では、トキが今まで恨めしいと思っていたことが逆転するようなエピソードを作りたいと思っていたんです。日々の日常の中、当時は恨めしかったけど、今から考えるとすごく素敵だったと思えるような感じで、話し合いの中で、ふじきさんから出てきたアイデアがフロックコートです。『思ひ出の記』の中には、フロックコートが嫌いとだけ書かれてあり、そこから話を膨らませました。」
日常の中に隠された愛情や感謝の気持ちを、フロックコートというアイテムを通して表現した、心温まるエピソードでした。
「ばけばけ」は、明治時代の日本を舞台に、異文化交流や埋もれた歴史を丁寧に描き出しました。最終回を迎えた今、改めてこの作品の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。