イラクの米関連基地をFPVドローン攻撃!対策の甘さとロシア支援の可能性も浮上
イラクの首都バグダッド郊外にあるビクトリー基地で、イランの支援を受ける民兵組織カタイブ・ヒズボラによるFPV(一人称視点)ドローン攻撃が発生しました。ソーシャルメディアで拡散された動画には、ドローンが基地内を偵察し、最終的に建物に突入する様子が映し出されています。
FPVドローンの脅威:従来の攻撃手法との違い
これまでの航空基地への攻撃は、ロケット弾や迫撃砲が主流でしたが、射程距離が短く、精度も低いという課題がありました。しかし、FPVドローンは長距離飛行が可能で、目標を精密に捜索し、ピンポイントで攻撃することができます。今回の攻撃は、小型ドローンに対する航空基地の防御がいかに脆弱であるかを浮き彫りにしました。
ウクライナ「クモの巣作戦」から学ぶ教訓
小型ドローンによる攻撃の脅威を示す事例として、2024年6月にウクライナが行った「クモの巣作戦」が挙げられます。ウクライナ保安庁(SBU)は、FPVドローンをトラックに隠し、ロシア国内の空軍基地周辺まで輸送。117機ものドローンを同時に発進させ、駐機中のロシア軍機を攻撃しました。SBUの発表によると、40機以上の航空機に命中し、少なくとも10機の戦略爆撃機が撃破されたとされています。
燃料タンクへの攻撃で大火災も
攻撃映像からは、ドローンが燃料タンクを攻撃し、大規模な火災が発生している様子が確認できます。アナリストらは、今回の攻撃でTu-95MS戦略爆撃機とTu-22M3爆撃機が大きな被害を受けたと分析しています。
ロシアの支援の可能性は?
今回のイラクでの攻撃で使用されたドローンの技術や戦術が、ウクライナの「クモの巣作戦」と類似していることから、ロシアがカタイブ・ヒズボラにドローン技術を支援している可能性も指摘されています。今後の調査で、その真相が明らかになるか注目されます。
航空基地の防空体制強化が急務
今回の攻撃は、航空基地の防空体制が小型ドローンに対して十分な対策を講じていないことを露呈しました。燃料や弾薬などの高価値目標を守るためには、ドローン探知・妨害システムの導入や、物理的な防御の強化など、早急な対策が求められます。