ローマ教皇レオ14世、就任後初のイースターで世界平和を呼びかけ 紛争地への無関心に警鐘
キリスト教カトリック教会のローマ教皇レオ14世が、就任後初のイースター(復活祭)礼拝で、世界各国の指導者に対し「平和を選ぶ」よう強く呼びかけました。5日、ヴァチカンの聖ペトロ大聖堂の中央バルコニーから聖ペトロ広場に集まった信者たちに手を振りながら、教皇は紛争の終結と世界平和への祈りを捧げました。
イースターのメッセージ:暴力からの脱却と平和の選択
教皇は演説の中で、「争い、支配、権力への欲望を捨て、戦争によって荒廃し、憎しみと無関心が広がるこの世界に、主がご自身の平和を与えてくださるよう祈り求めましょう」と述べました。イースターは、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教にとって最も重要な祝日であり、そのメッセージは希望と再生を象徴しています。
教皇はさらに、「私たちは暴力に慣れつつあり、何千何万もの人の死に無関心になっている」と警鐘を鳴らし、武器を持つ者はそれを置き、戦争を巻き起こす力を持つ者は平和を選ぶべきだと訴えました。また、キリストの復活の力は「まったく非暴力的な力」であると強調しました。
アメリカ・イスラエルとイランへの批判、そして前教皇への敬意
初のアメリカ出身の教皇であるレオ14世は、これまでも米・イスラエルとイランの緊張関係を批判しており、世界各地の紛争に対して緊張緩和を訴えてきました。今回のイースターメッセージでは、特定の国名や紛争には触れなかったものの、紛争への無関心に対する強い危機感を表明しました。
また、メッセージの中で、昨年イースター翌日に88歳で亡くなった前教皇フランシスコへの敬意を表し、その功績を称えました。前教皇フランシスコは、その生涯を通して平和と社会正義を訴え続けました。
ウルビ・エト・オルビと今後の活動
教皇レオ14世は、聖ペトロ広場に集まった群衆に向けて、ラテン語、アラブ語、中国語など10カ国語で復活祭のあいさつと祝福「ウルビ・エト・オルビ(都市と世界へ)」を行い、ローマと世界に向けてメッセージを送りました。広場はイースターに向けて鮮やかな春の花で飾られ、多くの信者を温かく迎えました。
教皇はまた、11日に再び大聖堂に戻り、平和のための祈りの集いを行うことを発表しました。今後も、世界各地の紛争に対して積極的に発言し、平和への道を模索していく姿勢を示しています。
教皇レオ14世のメッセージは、世界が抱える多くの課題に対し、希望と勇気を与え、平和への意識を高めるものとなるでしょう。