舞踊歴75年・森下洋子、13年ぶり「コッペリア」で平和祈願!東日本大震災からの復興を舞台に勇気と希望を届ける
舞踊界のレジェンド、森下洋子さんが主演を務めるバレエ「新『コッペリア』」が、5月3日、4日に東京・渋谷のオーチャードホールで上演されます。東日本大震災から15年という節目に合わせ、鎮魂と復興の祈りを込めて2012年に制作された本作を、森下洋子さんは75年の舞踊歴を胸に、再びステージに挑みます。
物語は火山噴火で壊滅した町から
舞台は、火山噴火によって壊滅的な被害を受けた町。復興に尽力する住民たちが犠牲者を悼む中、行方不明になっていたコッペリアの霊が現れ、ある方向へと指をさして何かを訴えかけます。「私はここよ」「わっ、コッペリア姉だ」というセリフと共に、物語は新たな展開を見せていきます。
震災を乗り越える人々に寄り添う「コッペリア」
「コッペリア」は、もともとドリーブ作曲の古典バレエですが、松山バレエ団の清水哲太郎氏が、震災を機に新たな物語として再構築しました。哲学者でもあるコッペリウス博士が、自然災害で亡くなった娘コッペリアをよみがえらせようと人形を作るという設定は、失われた大切な人を想う人々の心に深く響きます。
清水氏は「死を受け入れ、そのことを土台にして頑張ると、たくさんの霊が後押ししてくれる。他力の風に吹かれるには、しっかりした帆を張らないといけない」と、作品に込めた想いを語ります。今回の再演では、コッペリアの霊が人々を導く姿がより鮮明に描かれ、観客に勇気と希望を与えてくれるでしょう。
森下洋子「温かい心を持った人間になりたい」
77歳という年齢で13年ぶりに「コッペリア」に挑む森下洋子さんは、「『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』など毎年踊らせていただいている演目は筋肉が覚えてますが、久しぶりの『コッペリア』は同じようにはいかない。余計稽古しなきゃと思いました」と、稽古に励む日々を送っています。それでも「毎日うれしいんですよ。みんなと一緒にレッスン出来ることが。私が踊るスワニルダは他の人が幸せになることが一番うれしい。温かい心を持った人間になりたいと望んでいます」と、情熱と優しさに溢れた言葉を語ります。
森下洋子さんの75年の経験と深い想いが込められた「新『コッペリア』」。ぜひオーチャードホールで、感動と希望に満ちたひとときを体験してください。