東京女子医大教授がヨーグルト開発に起業!7万円残高からの逆転劇
「働きたくても働けない」患者さんの現実と自身の体調不良から、大学医学部教授がヨーグルト開発という新たな道へ。安定した地位と収入を捨て、3億円の借金を抱えながらも、独自の製法で作られた「神グルト」で起業した林和彦氏の挑戦を追います。
大学教授からヨーグルト製造へ
都営大江戸線・牛込柳町駅近くにひっそりと佇む神楽坂乳業。社員5名が、唯一無二のヨーグルト「神グルト」の研究開発・製造・販売を行っています。アイスクリームや犬用の神グルトなど、周辺分野の商品開発も積極的に展開。
代表の林和彦氏は、元東京女子医科大学医学部教授。消化器外科、内視鏡、抗がん剤など、がん全般を専門とする医師であり、大学病院の副院長やがんセンター長も務めていました。定年退任を前に、その地位を捨て、メディカルフーズメーカーの道を志したのです。
預金残高7万円…崖っぷちからのスタート
しかし、道のりは決して平坦ではありませんでした。創業から5年が経過し、「神グルト」の圧倒的な商品価値が認知され始め、支援者も増えつつありますが、危機的状況に陥ったことも数えきれません。
ある年の12月下旬、林氏が書類に目を通していると、奥様が不安げな表情で預金通帳を差し出しました。残高はわずか7万円。退職金も貯金も底をつき、3億円もの借金を抱え、自宅に抵当権が設定されているという状況でした。
「この家がなくなったら、私たちはどこに住んだらいいの…」
奥様の悲痛な言葉に、林氏は「そうならないように頑張るよ」としか返すことができませんでした。「神グルト」の開発に全てを注ぎ込んだ結果、預金が底をつき、多額の借金を背負うことになったのです。
なぜ、ヨーグルト開発に?
なぜ、安定した地位と収入を捨ててまで、林氏はヨーグルト開発に挑んだのでしょうか?それは、自身の体調不良と、「働きたくても働けない」と悩む患者さんたちの姿を見て感じた、強い問題意識からでした。「神グルト」は、そんな想いから生まれた、健康と希望を届けるための林氏の挑戦の結晶なのです。
今後の神楽坂乳業の活躍に、ぜひご注目ください。