41歳の大相撲力士、故郷の復興願う!ちゃんこ長が仕込む復興支援の味
大相撲の序二段力士、東浪(41)=福島県出身、玉ノ井部屋=が、部屋の食事を一手に担う「ちゃんこ長」として、故郷の復興を願う強い思いを込めて日々奮闘しています。東日本大震災で失われた実家への想いを胸に、土俵と調理場を両立する姿に注目が集まっています。
すし職人から相撲力士へ!異色のキャリアと震災の記憶
東浪は、入門前に約1年間すし職人として働いた異色の経歴を持っています。2007年秋場所に22歳で初土俵を踏み、現在は稽古よりも調理場にいる時間の方が長いほど、ちゃんこ鍋作りに情熱を注いでいます。
しかし、その人懐こい笑顔の裏には、故郷・浪江町への深い想いがあります。原発事故の影響で避難指示が出され、住み慣れた実家は取り壊され、今は更地となっています。「悲しみという言葉でしか言い表せない。実家のにおい、記憶はずっと残っている」と、東浪は語ります。
震災直後の炊き出し活動から始まった復興への想い
大震災発生から1カ月後、玉ノ井部屋は相馬市へちゃんこ鍋の炊き出しに出向きました。東浪は懸命に手伝い、「3月11日に自分がいたら何ができただろうか。今も年に何回も考える」と、復興への強い決意を語っています。
土俵と調理場を両立!春場所も鍋を切り盛り
8日に始まった大相撲春場所。東浪は土俵での取組と並行しながら、部屋の力士たちに栄養満点のちゃんこ鍋を振る舞っています。故郷への想いを力に変え、土俵と調理場で二つの役割を果たす東浪の姿は、多くの人々に勇気を与えています。
東浪は「帰省すればありのままの姿で人々と触れ合える。それでまた明日から頑張ろうと思える」と語り、浪江町の復興を願い、これからもちゃんこ鍋を通して故郷を支え続けていくと誓っています。