ZOZOが20年の購買データを分析!気候変動や物価上昇で私たちのファッション選びはどう変わった?
ファッションEC大手のZOZOが、サービス開始20周年を記念して、過去20年間の9億点以上の購買データを分析した「ファッション通販白書byZOZOTOWN」を発表しました。この白書は、物価上昇、気候変動、ライフスタイルの多様化、景気の変動といった社会の変化が、私たちのファッションの購買行動にどのように影響を与えてきたのかを明らかにするものです。
気候変動がもたらすファッションの変化
温暖化の影響で、ファッションの季節感にも変化が起きていることが分かりました。例えば、Tシャツの販売ピークが従来の5~7月から4~8月へと約2か月も拡大。これは、より長い期間Tシャツを着られるようになったことを示唆しています。まさに「シーズンレス化」の兆しが見られますね。
一方で、アウターの販売ピークは短縮傾向に。2000年代前半の10月~1月だったのが、2020年代には11月~1月と、季節感が変化しているようです。
物価上昇で変わる私たちの選択
物価高が続く中、Tシャツの主流価格帯は5000円未満から3000円未満へと下がりました。ZOZOTOWNでは、デザイン性と価格のバランスが良い商品が増えており、消費者はシーンや気分に合わせて手軽にファッションを楽しめるようになっていることが背景にあると考えられます。
ライフスタイルの変化とバッグ・シューズのトレンド
働き方やライフスタイルの多様化も、ファッションのトレンドに影響を与えています。ショルダーバッグやスニーカー、サンダルの人気が高まり、その背景にはスマートフォンの普及や通勤スタイルのカジュアル化があります。
特に注目すべきは、バッグカテゴリーでの変化。2010年代以降、トートバッグの販売構成比が約15ポイント減少した一方で、ショルダーバッグは約20ポイント増加し、人気が逆転しました。スマートフォン操作の増加や、移動中の使いやすさを重視する行動の変化が、肩掛けスタイルを選ぶ理由となっているようです。
今回の「ファッション通販白書byZOZOTOWN」は、ファッション業界だけでなく、社会の変化と消費者の行動を読み解く上で非常に興味深いデータを提供しています。今後のファッション業界の動向にも注目が集まります。
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