「圧倒的な知識を笑いとともに」評論家・山田五郎さん逝去。67歳、最期まで貫いた知の探求者
「好きなことをやっているだけ」幅広い知識で視聴者を魅了し続けた山田五郎さんの足跡
西洋美術からファッション、音楽、機械式時計まで、膨大な知識を軽妙なトークで届けてくれた評論家・コラムニストの山田五郎さんが、67歳でこの世を去りました。上智大学で西洋美術史を学んだ後、雑誌『Hot-DogPRESS』の編集長として若者文化を牽引し、90年代以降は『タモリ倶楽部』などのテレビ番組で唯一無二の存在感を発揮。彼のスタイルは、まさに「圧倒的な知識を笑いと一緒に届ける」という言葉そのものでした。SNSが普及する前の時代から、常に好奇心の先頭を走り、多くの若者に「知ることの楽しさ」を教えてくれた恩人といえる存在です。
YouTubeで最後まで伝えた「知る喜び」。がんと闘い続けた晩年の姿
2021年に開設したYouTubeチャンネルでは、美術を中心とした専門的な解説を誰にでも分かりやすく展開し、老若男女から絶大な支持を集めました。山田さんは、自身のステージ4bの原発不明がんを公表した後も、治療を続けながら動画配信を継続。髪が抜けても、体調が厳しくなっても、カメラの前で飄々と語り続ける姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えました。亡くなる直前まで「知る喜び」を分かち合い、最後まで自身の言葉で近況を報告し続けた山田五郎さん。その真摯な姿勢と圧倒的な知性は、今後もYouTube動画という形で残り続け、多くの人々の学びを支えていくことでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。