「真知子巻き」で一世を風靡した俳優・岸恵子さんが93歳で死去
昭和の銀幕を彩った伝説のアイコン・岸恵子さんの軌跡
日本映画の黄金期を支え、俳優として、そしてエッセイストとして長く愛された岸恵子さんが、8月7日に老衰のため93歳で亡くなりました。19日に所属事務所から発表された訃報を受け、SNS上では多くのファンから悲しみの声が広がっています。
「真知子巻き」は社会現象に!日本とフランスで輝いたその生涯
1932年生まれの岸恵子さんは、デビュー直後から松竹の看板俳優として活躍しました。特に大ヒット作「君の名は」三部作で演じたヒロインがストールを巻くスタイルは「真知子巻き」と呼ばれ、当時の女性たちがこぞって真似をするほどの社会現象を巻き起こしました。まさに、当時のファッションリーダー的存在だったのです。
市川崑監督の名作など数々の名演を残した唯一無二の存在
岸恵子さんは「おとうと」や「細雪」など、名匠・市川崑監督の作品をはじめとする数多くの名作に出演。その美貌だけでなく、高い演技力で2001年の映画「かあちゃん」では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、円熟期になってもその輝きを失うことはありませんでした。
フランスへ渡り、芸術文化勲章を受章する国際的な活躍
私生活では1957年にフランス人映画監督のイヴ・シャンピ氏と結婚し、フランスを拠点に約40年もの間活動しました。その功績は日本国内にとどまらず、フランス政府からフランス芸術文化勲章(オフィシエ、コマンドール)を授与されるなど、国際的にも高い評価を得ていました。俳優としてはもちろん、知的でエレガントなエッセイストとしての姿も、多くの人々の記憶に刻まれています。
日本映画の歴史を駆け抜けた偉大なスターの逝去は、まさに一つの時代の終わりを感じさせます。ご冥福をお祈りいたします。